物質と反物質の対消滅反応で発生するエネルギーを電力に変換する発電方式であり、質量の100パーセントがエネルギーに変換される理論上の最高効率を持つ。対消滅で放出される高エネルギーガンマ線を熱電変換素子または磁気流体力学発電機(MHD発電機)で電力に変換する。反物質の貯蔵と輸送にはペニングトラップによる磁気閉じ込めが不可欠であり、反物質プラズマの熱的振動による磁力線からの逸脱を防ぐための精密な制御システムが要求される。E16文明圏では大型宇宙ステーションや軌道工場の主電源として採用されているが、反物質の生産コストが極めて高く、宇宙規模のエネルギーインフラとしては核融合炉が主力である。反物質発電の安全性管理は核融合炉以上に厳格で、偶発的な対消滅のリスクを最小化する多層安全システムが義務付けられている。