荷電粒子を電界によって加速して推力を得る電気推進方式であり、キセノンやアルゴンなどの希ガスをイオン化して電磁加速器で高速に噴射する。推力は化学ロケットに比べて極めて小さいが、比推力が化学ロケットの10倍以上に達し、長期間の連続稼働によって最終的に化学ロケットを上回る速度增量を実現する。ホール効果スラスターと磁気プラズマ力学(MPD)スラスターの二つの主流方式があり、E16文明圏では軌道間輸送船や惑星間探査機の推進機として標準的に採用されている。イオンスラスターの効率はプラズマ温度と磁場閉じ込めの性能に依存し、超伝導磁石を用いた高温プラズマの閉じ込め技術の向上が持続的な課題となっている。電源には太陽電池パネルまたは小型の核融合炉が使用される。