軌道上から高密度の質量体を地表に落下させ、運動エネルギーの変換による破壊効果を利用する兵器システムである。質量体はタングステンや劣化ウランなどの超高密度金属で構成され、軌道速度(約7.9km/s)と重力加速を組み合わせた着弾速度はマッハ10以上に達する。運動エネルギー E=1/2mv² に基づき、数トンの質量体が核兵器に匹敵する破壊力を発揮し、放射性降下物を伴わない「クリーンな」大量破壊兵器としての特性を持つ。キネティック軌道打撃の照準と投下には軌道力学の精密な計算が必要であり、大気圏再突入時のプラズマ加熱による質量体の溶損を防ぐためのアブレーションシールドが不可欠である。E16文明圏では国際条約によって軌道打撃兵器の保有が厳しく制限されているが、一部の国家による秘密開発の報告が存在する。