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    IV星霜編
    第IV章 星霜編2 / 7

    アイリスの物語 — エピソード2

    E480〜
    アイリス
    アイリス

    唐突な告白に、アイリスは一瞬目を丸くした。

    「……ファン?」

    ファリエルは俯き加減で、しかし真剣な目で続けた。

    「ジーマオイル単独壊滅の報告書を読みました。

    レオン捕獲の戦闘ログも……

    あの状況で、冷静に、優雅に、敵を圧倒する姿……

    本当に、尊敬しています!

    ヴァーミリオンに、こんなすごい人がトップにいるなんて……

    誇らしいです!」

    アイリスは少し照れくさそうに笑い、

    白い羽織を軽く払った。

    「ありがとう、ファリエル。

    でも、まだ道半ばよ。

    シルバー・ヴェノムは、もっと深い闇を抱えている」

    ミユシャリは楽しげに肘でファリエルを突つき、

    話題を変えた。

    「ところで、フィオナのことだけどさ。

    あの人、ミエルテンガ領のファールージャ社COOでしょ?

    国際的大企業の実質ナンバー2が、

    わざわざブルー・ローズまでヴィヴィエッタ救出に来ちゃうなんて、

    やっぱり只者じゃないよね。

    私見だけど、フィオナって“企業戦士”の極みみたいな人だと思う。

    表向きはビジネスウーマンだけど、

    裏では自分の信念で動いてる。

    ファールージャ社の力を使って、

    シルバー・ヴェノムみたいな組織に睨みを利かせてるんじゃないかな」

    アイリスは静かに頷いた。

    「……そうね。

    フィオナはもうミエルテンガに戻ったって聞いたわ。

    ヴィヴィエッタはブルー・ローズで休息中。

    二人とも、無事で良かった」

    ミユシャリはにこっと笑い、

    拳を軽く握った。

    「じゃあ、次は私たちも本気で動く番だね。

    アイリス本部長、一緒にシルバー・ヴェノムの闇を暴きましょう!

    ファリエルも、ファンとして張り切ってるでしょ?」

    ファリエルは顔を赤くしながらも、

    力強く頷いた。

    「……はい! アイリス本部長と一緒に戦えるなんて、光栄です!」

    アイリスは二人の熱意に、

    静かに、しかし確かに微笑んだ。

    「……頼もしいわね。

    では、早速情報共有から始めましょう」

    会議室に、三人の女性の新たな決意が満ち、

    シルバー・ヴェノムへの反撃が、

    本格的に始まろうとしていた。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、戦略会議室。

    ホログラムディスプレイにクレセント大地方の詳細地図が投影され、

    ファリエルが真剣な表情でポインターを動かしていた。

    「シルバー・ヴェノムの攻撃パターンを分析した結果、

    それぞれの国家で“攻めやすい領域”を推定してみました」

    彼女は一つずつ、国家名を挙げながら指摘していく。

    「まずヴァーミリオン。

    ここは影響力は強いですが、軍事力は分散型で、都市部に人口が集中しています。

    攻めやすいのは港湾施設と商業地区――爆破テロが既に多発しているように、

    民間人が多い場所で脅迫効果が高いです」

    次にブルー・ローズ(蒼薔薇)。

    「ブルー・ローズは工業地帯と廃墟が多い。

    レヴィリアがヴィヴィエッタさんを捕らえた廃倉庫街のように、

    監視が薄い旧工業区画が狙われやすい。

    隠密行動に適した場所が多いのが弱点です」

    アイアン・シンジケート。

    「ここは軍事力が強いですが、内部の派閥争いが激しい。

    攻めやすいのは上層部の私邸や秘密会議施設――

    淫行脅迫で幹部を個別に落とせば、組織全体を崩壊させやすい」

    最強ドミニオン(SUDOM)。

    「SUDOMは全体的に強固ですが、辺境の研究施設が脆弱。

    新兵器や能力者の実験場が多いので、

    そこを狙えば技術流出と人材奪取が同時に狙えるはずです」

    シュタルク三国とファティマ連邦についても、

    ファリエルは地図を指しながら的確に弱点を挙げていった。

    「結論として、シルバー・ヴェノムは“軍事力の強い場所”ではなく、

    “精神的に脆い部分”や“象徴的な人物がいる場所”を優先的に攻めているように見えます」

    アイリスは腕を組み、静かに頷いた。

    「……的確ね。ありがとう、ファリエル」

    ファリエルは少し頬を赤らめながら、

    「アイリス本部長に褒めていただけて……光栄です!」と小さく頭を下げた。

    続いて、ミユシャリが椅子に浅く腰掛け、

    楽しげにアイリスに向き直った。

    「さて、アイリス本部長。

    せっかくお会いできたんだから、

    シルバー・ヴェノムの“動機”について、ちょっと議論しない?

    私の仮説では、彼らは単に支配したいんじゃなくて、

    “強い女性を屈服させること自体”に、

    異常なまでの執着を持ってるように思うの。

    どう思う?

    ただの権力欲? それとも、もっと個人的な……

    たとえば、過去に強い女性にトラウマでも負ったとか?」

    アイリスは少し目を細め、

    静かに答えた。

    「……私も、同じように感じているわ。

    レオンやレヴィリアの行動を見てると、

    ただのテロや支配欲を超えた、

    ほとんど病的な執着がある。

    強い女性を“壊す”ことに、

    異常な喜びを見出しているように見える」

    ミユシャリは目を輝かせ、

    身を乗り出した。

    「そうそう!

    それって、単なる変態じゃなくて、

    “強いものを屈服させることで自分の存在を証明したい”

    っていう、劣等感の裏返しじゃない?

    つまり、連中は自分たちが“弱い”ことを知ってるから、

    強い女性を落とすことで優越感を得てる――

    みたいな」

    エレナも食い入るように聞き、

    時折頷いていた。

    「劣等感……確かに、辻褄が合うわ。

    だからこそ、被害者を殺さず、

    精神的に支配しようとするのね」

    議論は熱を帯び、

    三人はシルバー・ヴェノムの心理を深く掘り下げていった。

    ふと、アイリスが口を挟んだ。

    「ところで……ガレス副リーダーの評判はどう?

    一緒にレヴィを追ったけど、ほとんど無口で……」

    ミユシャリはくすくす笑い、

    肩をすくめた。

    「ガレス? あの人、割と悪くはないよ。

    無口だけど、仲間思いで、任務に忠実。

    ただ、女性に対してはちょっと距離置くタイプかな。

    過去に何かあったって噂もあるけど……

    ま、強い男だよ。ボグダスでも一目置かれてる」

    ファリエルが小声で補足した。

    「……ガレスさんは、信頼できる人です。

    アイリス本部長と一緒に動けたこと、

    きっと光栄に思ってるはずです」

    アイリスは小さく微笑み、

    白い羽織を軽く払った。

    「……そう。

    また、一緒に戦う機会があるといいわね」

    会議室に、四人の女性の静かな闘志が満ち、

    シルバー・ヴェノムの闇に立ち向かう準備が、

    着実に進んでいった。

    会議室のドアがノックされ、

    ヴァーミリオン政府高官三名が、秘書官を伴って入ってきた。

    「失礼します。ボグダス・ジャベリンからお二人が到着されたと聞き、

    すぐに謁見に参りました」

    高官の一人、外交担当の老練な男性が丁寧に頭を下げた。

    ミユシャリはすぐに立ち上がり、

    明るく手を差し出した。

    「わあ、わざわざありがとう!

    ミユシャリです。ファリエルも一緒に、よろしくね。

    さっそくだけど、座って座って。

    ヴァーミリオンの現状、いろいろ聞かせてほしいな」

    高官たちは席に着き、

    早速、シルバー・ヴェノムの脅威について話し始めた。

    「我々政府としても、シルバー・ヴェノムは最優先の脅威と位置づけています。

    ここ数日の爆破テロ、アイリス本部長の活躍でレオンを捕らえたものの、

    組織はまだ健在。クレセント大地方全体を巻き込む大規模な陰謀だと確信しています」

    ミユシャリは目を輝かせ、

    すぐに意見を交わし始めた。

    「そうそう、そこなんですよね。

    連中の狙いは単なる破壊じゃなくて、

    地域の象徴的な戦力を精神的・肉体的に無力化すること。

    ヴァーミリオンは影響力が強い分、

    高官や本部長クラスの人物が狙われやすいはず。

    防衛ラインをどう固めるか、具体的に考えてますか?」

    高官は真剣に頷き、答えた。

    「既に一部の要人を避難させ、

    諜報機関との連携を強化しています。

    必要なら、正式に戦争状態とみなして、

    全面対決の覚悟はできています」

    巻き込まれるように、ファリエルも口を開いた。

    「……私からも一言。

    シルバー・ヴェノムの能力者は、個々の戦闘力が高いだけでなく、

    逃走・隠密に長けています。

    ヴァーミリオンの都市部は人口密集で監視が難しいので、

    AI監視網と民間協力の強化をお勧めします」

    アイリスも、静かに、しかし力強く加わった。

    「政府の覚悟、感謝します。

    私たち諜報機関も、全力で情報を提供し、

    先制攻撃の機会を逃しません。

    シルバー・ヴェノムは、クレセント全体の平和を脅かしている。

    ヴァーミリオンが先頭に立って、

    必ず潰します」

    高官たちは深く頷き、

    一人目の高官が代表して言った。

    「アイリス本部長の言葉、心強い。

    ボグダス・ジャベリンのお二方も、

    ヴァーミリオンは全面的に協力します。

    共に、この脅威を排除しましょう」

    ミユシャリはにこっと笑い、

    軽く拳を握った。

    「よし、決まりだね!

    戦争覚悟って言葉、好きだよ。

    正義が勝つ展開、楽しみになってきた!」

    会議室に、

    政府と諜報、そしてボグダスの戦士たちの決意が、

    固く結ばれた。

    シルバー・ヴェノムへの反撃は、

    国家レベルで、本格的に始まろうとしていた。

    某所――クレセント大地方のどこか、深い地下施設。

    薄暗い円形の会議室に、ホログラムで投影された数名の影が浮かんでいた。

    シルバー・ヴェノムの幹部メンバーたち。

    顔は暗く加工され、声も変調されている。

    中央に立つのは、リーダー。

    黒いローブに身を包み、フードの奥から冷たい視線だけが覗く。

    性別すら判別しがたい、静かな威圧感を放つ人物。

    「レヴィリアとレオンは、失態を犯した」

    リーダーの声は低く、感情を欠いた響きで部屋に満ちた。

    「レヴィリアはアイリスとガレスに追われ、逃走に失敗寸前。

    レオンはアイリスに単独で捕縛された。

    二人とも、組織の威信を傷つけた。

    よって、シルバー・ヴェノムから追放する」

    投影された影の一つが、わずかに動いたが、

    誰も異議を唱えなかった。

    リーダーは続けた。

    「現在、我々に多くの注目が集まっている。

    政府、諜報機関、ボグダス・ジャベリン……

    特にヴァーミリオン近郊での一件が、一番苛立つ」

    フードの奥で、わずかに瞳が細められた。

    「アイリスの活躍が、予想外に世間の目を引きつけた。

    あの女は、想像以上に厄介だ」

    リーダーはゆっくりと手を上げ、

    ホログラムに四人の顔写真を投影した。

    アイリス

    ミユシャリ

    ガレス

    フィオナ

    「この四名を、抹殺・排除せよ。

    優先順位は高い。

    アイリスはヴァーミリオンの象徴。

    ミユシャリはボグダスの頭脳。

    ガレスはボグダスの剣。

    フィオナはファールージャ社の実力者であり、

    個人としての戦闘力も脅威だ。

    四人を排除すれば、

    我々の計画は大きく前進する」

    メンバーたちの影が、静かに頷いた。

    「手段は問わない。

    淫行、脅迫、暗殺……

    何でも使え。

    ただし、失敗は許さない」

    リーダーの声が、最後に冷たく響いた。

    「特にアイリスは……

    私個人としても、苛立つ存在だ。

    徹底的に、壊してでも排除せよ」

    ホログラムが消え、

    地下施設に静寂が戻った。

    シルバー・ヴェノムの闇は、

    さらに深く、静かに動き始めた。

    四人の名前が、

    死の標的として刻まれた瞬間だった。

    ヴァーミリオン上空、雲一つない青空が広がっていた。

    諜報機関本部屋上では、アイリス、ミユシャリ、ファリエル、エレナ、そしてヴァーミリオン自警団の精鋭たちが、

    防衛ラインの最終確認を行っていた。

    「これだけの戦力が結集してるんだ。

    シルバー・ヴェノムが奇襲をかけてくるなんて、自殺行為だよね」

    ミユシャリが軽口を叩きながら、周囲を見回した。

    その瞬間――

    上空に、巨大な“影”が現れた。

    黒い雲のようなものが、突然空を覆い、

    無数の爆弾が、雨のように降り注いだ。

    どどどどどどっ!!

    爆発音が連続して響き、

    商業地区のビルが炎に包まれ、

    港湾施設に火柱が上がる。

    アイリスは屋上からそれを見て、

    初めて表情を失った。

    「……まさか……上空から?

    こんな規模の……」

    エレナも、自警団の団員たちも、

    驚きと絶望に打ちひしがれた。

    ミユシャリは即座に目を細め、

    特殊な“千里眼”能力を発動させた。

    「……あれ! 上空にいる!

    影の中心に、一人の人物が浮いてる!

    あいつが爆弾を投下してる原因だ!」

    ファリエルは冷静に、

    空間を歪ませるように手を翳し、

    虚空から長大なスナイパーライフルを取り出した。

    「距離、約8キロ。風なし。

    ……撃てます」

    ばんっ!

    乾いた銃声が響き、

    上空の影が揺れた。

    次の瞬間、

    黒い影が崩れ、

    謎の人物が墜落を始めた。

    アイリスは即座に指示を飛ばした。

    「墜落地点へ急行!

    自警団も同行!」

    一行は車両で現場へ急行。

    墜落地点は、ヴァーミリオン郊外の空き地。

    そこに、黒いマントを纏った人物が、

    煙を上げて倒れていた。

    アイリスが近づき、

    マントを剥ぐと、

    胸に金色の蛇のエンブレムが輝いていた。

    「……ゴールデン・ヴェノム?」

    ミユシャリが混乱した表情で呟いた。

    「え、ゴールデン・ヴェノムって……

    シルバー・ヴェノムの亜種? 派生?

    それとも、別の組織?」

    ファリエルは冷静に、

    倒れた人物の装備を調べながら言った。

    「……冗談みたいなグループのメンバーじゃないですか。

    シルバー・ヴェノムに対抗して、

    『金色の方が上だろ』みたいな、

    幼稚な対抗意識で作られた組織……

    って感じがします」

    ミユシャリは少し考えて、

    私見を述べ始めた。

    「私見だけどさ、

    シルバー・ヴェノムが注目を集めすぎたせいで、

    似たような犯罪組織や、対抗勢力が便乗して出てきたんじゃないかな。

    ゴールデン・ヴェノムって名前からして、

    明らかにシルバーを意識してるでしょ?

    『俺たちの方が上』アピールが透けて見える。

    でも、爆弾雨みたいな派手な攻撃は、

    シルバー・ヴェノムの慎重なスタイルとは全然違う。

    つまり、別組織の可能性が高いよ」

    自警団の団長が口を挟んだ。

    「しかし、タイミングが良すぎる。

    シルバー・ヴェノムが注目されてる隙に、

    ヴァーミリオンを攻撃……

    連携してる可能性も捨てきれない」

    アイリスは倒れた人物の顔を見て、

    静かに言った。

    「……意識はあります。

    尋問しましょう。

    ゴールデン・ヴェノムが何者か、

    シルバー・ヴェノムと関係があるのか……

    すべて、吐かせます」

    一行は、

    墜落した“金色の蛇”を拘束し、

    本部へと連行した。

    ヴァーミリオンの空は、

    再び静けさを取り戻したが、

    新たな影が、

    静かに忍び寄ろうとしていた。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、地下尋問室。

    特殊拘束椅子に固定されたゴールデン・ヴェノムの男は、

    金色のマントを剥がされ、黒い戦闘服姿で座っていた。

    額にはファリエルの狙撃弾がかすめた傷が残り、

    まだ血がにじんでいる。

    部屋にはアイリスとミユシャリだけ。

    観察室の向こうにファリエルとエレナが控え、モニター越しに見守っていた。

    ミユシャリは椅子に浅く腰掛け、

    いつもの明るい笑顔を封じ、

    鋭い眼光で男を射抜いた。

    「さて、ゴールデン・ヴェノム。

    いい名前ね。シルバー・ヴェノムのパクリ?

    それとも、対抗意識?

    上空から爆弾雨を降らせてヴァーミリオンを攻撃した理由、

    すぐに教えてくれると助かるな」

    男は少し唇を歪め、

    低く笑った。

    「パクリ? 笑わせるな。

    俺たちは“金”だ。銀なんかより上等だよ」

    ミユシャリは即座に切り返す。

    「じゃあ、シルバー・ヴェノムとは無関係?

    同じ蛇のモチーフ、同じようなテロ手法……

    偶然にしては出来すぎてるけど?」

    男は肩をすくめた。

    「偶然だよ。

    あいつらの真似なんてするわけない。

    俺たちは独自の組織だ」

    ミユシャリはさらに鋭く突っ込む。

    「じゃあ、なぜ今?

    シルバー・ヴェノムが注目されてるタイミングで、

    ヴァーミリオンに大規模攻撃。

    便乗? それとも、誰かに頼まれた?

    組織の規模は? 上層部は?

    資金源は? 目的は?

    ……全部、答えなさい」

    男は一瞬黙ったが、

    やがて面倒くさそうに答えた。

    「規模? 数十人だよ。

    上層部は俺みたいな実行部隊の上に数人。

    資金は闇市場の武器取引。

    目的? 単純だ。

    世界は腐ってる。強い奴が好き勝手やってる。

    俺たちはそれをぶち壊して、金の時代を作るだけだ」

    ミユシャリはさらに追及する。

    「シルバー・ヴェノムと同じような淫行要素は?

    スライムとか、能力とか……」

    男は鼻で笑った。

    「そんな下品な真似はしない。

    俺たちは爆弾と銃で正々堂々やる。

    女を弄ぶなんて、シルバー・ヴェノムの専売特許だろ」

    尋問が進むにつれ、

    シルバー・ヴェノムとの直接的な関連は、

    どんどん薄れていった。

    観察室。

    ファリエルは冷静にメモを取りながら、

    エレナに小声で言った。

    「……シルバー・ヴェノムとは、

    手法も目的も根本的に違うようです。

    ゴールデン・ヴェノムは、単なる過激派テロ組織に見えます」

    エレナは腕を組み、

    眉を寄せた。

    「でも、タイミングが良すぎるわ。

    まるで、シルバー・ヴェノムの注目を分散させるかのように……」

    尋問室に戻ったミユシャリは、

    最後に男を見据えて、

    静かに私見を述べた。

    「あなたたちの組織、シルバー・ヴェノムとは関係ない……

    少なくとも、表面的にはね。

    でも、私は思うの。

    シルバー・ヴェノムの背後に、

    もっと大きな“親組織”があるんじゃないかって。

    ゴールデン・ヴェノムみたいな派生グループや、

    対抗勢力を意図的に生み出して、

    注目を分散させたり、混乱を増やしたり……

    そういう戦略を取ってる可能性。

    あなたたちは、知らずにその駒になってるだけかもしれないわ」

    男は一瞬、目を細めたが、

    すぐに嘲笑した。

    「面白い妄想だな。

    でも、俺たちはただの“金”だよ」

    ミユシャリは微笑み、

    立ち上がった。

    「そう。

    じゃあ、その“金”の正体、

    もっと詳しく聞かせてもらうわ」

    尋問は続き、

    ゴールデン・ヴェノムの謎は深まる一方だった。

    しかし、ミユシャリの示唆した“親組織”の可能性は、

    アイリスたちの頭に、

    新たな影を落としていた。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、深夜の小会議室。

    ホログラムディスプレイの光だけが部屋を照らし、

    アイリス、ミユシャリ、ファリエルの三人がテーブルを囲んでいた。

    エレナは別の緊急対応で不在、

    ここは完全に三人のクローズドな議論スペースだった。

    ミユシャリが、まず切り出した。

    「ゴールデン・ヴェノムの尋問結果、

    シルバー・ヴェノムとは直接関係ないってのは、ほぼ確定でいいよね。

    でも、私が気になってるのは、そこじゃない」

    彼女は指でホログラムを操作し、

    シルバー・ヴェノムの事件履歴とゴールデン・ヴェノムの出現タイミングを重ねて表示した。

    「このタイミングの良さ。

    シルバー・ヴェノムが注目されまくってる最中に、

    似たような名前の別組織が派手に登場して、

    ヴァーミリオンを攻撃してくる。

    偶然にしては、出来すぎてる」

    ファリエルが、静かに頷いた。

    「……私も、同じことを考えていました。

    ゴールデン・ヴェノムは、シルバー・ヴェノムの“煙幕”として、

    意図的に送り込まれた可能性があります。

    あるいは、シルバー・ヴェノムの親組織が、

    複数の子組織を操って、混乱を増幅させている……」

    アイリスは白い羽織の袖を軽く払い、

    静かに口を開いた。

    「親組織……ね。

    レオンもレヴィリアも、

    上層部の存在を匂わせながら、核心を一切喋らなかった。

    あれは、単に忠誠心じゃなくて、

    本当に知らないか、あるいは知ったら危険だから、

    情報が遮断されてる可能性があるわ」

    ミユシャリは目を輝かせ、

    身を乗り出した。

    「そうそう!

    シルバー・ヴェノムは“表の組織”で、

    その背後に、もっと大きな“親”がいて、

    シルバーもゴールデンも、別の子組織も、

    全部その親の駒だって仮説はどう?

    親組織は、クレセント大地方全体の混乱を狙って、

    淫行テロで精神を破壊するシルバーを使い、

    爆破テロで物理的に破壊するゴールデンを使い、

    世間の目を分散させてる……

    みたいな」

    ファリエルは冷静に補足した。

    「親組織の目的は、

    単なる支配ではなく、

    クレセント大地方の既存勢力の完全崩壊かもしれません。

    強い女性を標的にするのは、

    各国家の象徴的な戦力を削ぐため。

    アイリス本部長、フィオナ、ヴィヴィエッタさん……

    全員が、それぞれの地域で“希望”や“抑止力”になる存在です」

    アイリスは目を閉じ、

    少し考えてから言った。

    「……もし親組織が存在するなら、

    シルバー・ヴェノムの“淫行脅迫”という特殊な手法も、

    親の指示ではなく、

    シルバー独自の歪んだ解釈かもしれない。

    親はもっと大局的に、

    混乱と破壊を望んでいるだけ……

    という可能性もあるわ」

    ミユシャリは拳を軽く握り、

    真剣な顔で言った。

    「マジでヤバいよね、これ。

    親組織がいるってことは、

    私たちが今戦ってるのは、

    氷山の一角どころか、

    ほんの表面の泡みたいなものかもしれない」

    ファリエルが静かに結んだ。

    「……だからこそ、

    ゴールデン・ヴェノムの捕虜から、

    親組織の痕跡を探す必要があります。

    彼らが“金”を名乗る理由、

    資金源、連絡経路……

    すべてが、親へのブルーワイヤ口になるはずです」

    アイリスはゆっくりと立ち上がり、

    白い羽織を翻した。

    「決まったわ。

    親組織の存在を前提に、

    全情報を再検証する。

    シルバー・ヴェノムも、ゴールデン・ヴェノムも、

    その先にある“本当の敵”を、

    必ず暴く」

    三人の視線が交わり、

    静かな、しかし確かな決意が、

    部屋に満ちた。

    シルバー・ヴェノムの闇の、さらに奥に、

    もっと大きな影が潜んでいる――

    その可能性を、三人は本気で追い始めることになった。

    ヴァーミリオン政府庁舎、午後の陽光が差し込む大ホール。

    ファリエルは、ボグダス・ジャベリンとヴァーミリオンの初となる共同機関設立の調印式を終え、

    静かに庁舎を後にしていた。

    黒髪を肩まで伸ばした彼女は、

    誠実な笑みを浮かべながら、

    エレベーターで地上階へ降りる。

    「これで、シルバー・ヴェノムへの対抗が、さらに強固になる……」

    小さな満足感を胸に、

    ファリエルは庁舎の正面玄関を出た。

    その瞬間――

    見知らぬ男が、群衆の中から突然近づき、

    小さなスプレー缶をファリエルの顔めがけて噴射した。

    ぷしゅっ!

    無色透明の化学剤が、顔全体に浴びせられる。

    「っ……!?」

    ファリエルは即座に目を覆い、

    激しい痛みと異常反応が全身を襲った。

    視界が歪み、皮膚が焼けるように熱くなり、

    呼吸が苦しくなり、

    膝がガクガクと崩れる。

    「な……何これ……!?

    助け……て……」

    パニックに陥ったファリエルは、

    周囲の通行人に助けを求めようとしたが、

    声がまともに出ない。

    男は素早くファリエルの腕を掴み、

    群衆の混乱に紛れて路地へ引きずり込んだ。

    数秒後、

    ファリエルはその場から、完全に姿を消した。

    ――同時刻、諜報機関本部。

    ミユシャリは、突然胸に鋭い違和感を覚えた。

    「……ファリエル?」

    彼女は即座に千里眼を発動。

    ファリエルの位置を追跡しようとしたが、

    信号が乱れ、断片的しか捉えられない。

    「やばい……!

    コードレッド!!

    ファリエルが襲われた!!」

    警報が本部中に鳴り響き、

    アイリス、エレナ、待機中のエージェントたちが一斉に動き出した。

    アイリスは白い羽織を翻し、

    ミユシャリの隣に立った。

    「場所は?」

    「政府庁舎前!

    今すぐ向かうわ!」

    一行は超高速車両で現場へ急行。

    しかし、到着したとき――

    そこには、誰もいなかった。

    ただ、地面に残る化学剤の微かな臭いと、

    ファリエルの落としたIDカードだけ。

    アイリスは歯を食いしばった。

    「……誘拐ね」

    ミユシャリは目を閉じ、

    千里推論を全力で発動させた。

    視界に断片的な映像が流れ込む――

    見知らぬ男、化学剤、スライムのような気配、

    そして、シルバー・ヴェノムの蛇のエンブレム。

    「……多分、シルバー・ヴェノムよ。

    化学剤は服溶かしや拘束用のものに似てる。

    ファリエルを、狙って攫ったわ」

    エレナが息を呑んだ。

    「ボグダス・ジャベリンのメンバーを……

    ここまで大胆に?」

    アイリスはすぐにガレスに連絡を取った。

    通信が繋がると、

    ガレスの声に、明らかな驚きが混じっていた。

    「……ファリエルが、誘拐された?

    シルバー・ヴェノムに?」

    アイリスは静かに答えた。

    「ええ、そうみたい」

    ガレスの声が、低く沈んだ。

    「……これは、

    ボグダス・ジャベリンとシルバー・ヴェノムの、

    本格的な戦争の火蓋だ」

    向こう側で、ガレスが拳を握る音が聞こえた。

    「すぐに全メンバーをクレセントに集める。

    ファリエルを、必ず取り戻す」

    アイリスは白い羽織を強く握り、

    静かに答えた。

    「……私たちも、全力で動くわ」

    通信が切れる。

    本部の会議室に、

    重い沈黙が落ちた。

    シルバー・ヴェノムの闇は、

    ついに、世界最強の遂行機関を本気で怒らせた。

    ボーダーレスな二つの組織の、

    全面戦争が、

    静かに始まった。

    どこかクレセント大地方の地下施設、薄暗い監禁室。

    ファリエルは特殊合金の拘束椅子に固定され、

    手足を広げられた状態で座らされていた。

    化学剤の影響はまだ残り、皮膚が熱く疼き、視界が時折ぼやける。

    部屋の扉が開き、

    一人の人物が入ってきた。

    シルバー・ヴェノムのメンバー、アルフレッド・ジュース――通称AJ。

    黒髪をボーイッシュに短く切り、

    フェミニンで華奢な体つき。

    タイトな黒いシャツが胸の曲線を強調し、

    下は鮮やかな青のビキニブリーフ一枚。

    股間には、はっきりとわかる膨らみが、布地を押し上げていた。

    肩には短いマントが翻り、

    外見は女性のように美しいが、

    その股間の存在感が、すべてを曖昧にしていた。

    AJは優雅に歩み寄り、

    ファリエルの前に立ち、

    甘く、エロティックな声で囁いた。

    「ふふ……ボグダス・ジャベリンのファリエルさん。

    ようやく、二人きりね」

    彼(彼女?)はファリエルの顎を指で軽く持ち上げ、

    顔を近づけた。

    「あなた、真面目で誠実で、

    ミユシャリさんの相棒として完璧で……

    本当に、素敵だわ。

    でも、こんなところに閉じ込められて、

    少しずつ壊れていく姿……

    想像しただけで、興奮しちゃう」

    AJは自分の股間の膨らみを、

    わざとらしく指でなぞりながら、

    さらに甘く説教を続けた。

    「ふたなりって、嫌い?

    それとも……気になってる?

    女の子の体に、こんなに立派なものがついてるの……

    見て、触って、味わってみたくない?

    正直に言いなさいよ、ファリエル」

    ファリエルは歯を食いしばり、

    視線を逸らしながら、声を絞り出した。

    「……ふたなりなんて、嫌い……

    気持ち悪い……」

    しかし、その声はわずかに震え、

    視線が、AJの股間の膨らみに、

    一瞬だけ、吸い寄せられていた。

    AJはそれを逃さず、

    くすくすと笑った。

    「嘘つき。

    目が、正直すぎるわ」

    彼(彼女?)はファリエルの耳元に唇を寄せ、

    熱い息を吹きかけた。

    「これから、ゆっくり教えてあげる。

    あなたが、本当はどれだけ欲しがってるか……

    全部、暴いてあげるわ」

    監禁室に、

    AJの甘い笑い声と、

    ファリエルの荒い息だけが、

    静かに響き始めた。

    ファリエルの誘拐は、

    シルバー・ヴェノムの新たな一手だった。

    そして、その背後には、

    まだ見えない“親”の影が、

    静かに蠢いていた。

    地下施設の監禁室。

    ファリエルは拘束されたまま、

    化学剤の余韻で体が熱く疼き、

    AJの甘い視線に耐えていた。

    扉が開き、

    レヴィリアが入ってきた。

    巨乳と巨尻を揺らしながら、

    いつもの妖艶な笑みを浮かべている。

    AJは一瞬、体を硬くして警戒した。

    「……レヴィ。

    どうしたの、急に」

    レヴィリアは手を挙げて、

    軽く頭を下げた。

    「ごめんね、AJ。

    この前は、ちょっと言い過ぎちゃったわ。

    あなたがファリエルを捕まえたって聞いて、

    少し苛立ってたの。

    でも、組織のためよね。

    ……許して?」

    AJは少し目を細めたが、

    すぐに柔らかい笑みを返した。

    「ふふ、もう。

    あなたって、本当に気分屋さんね。

    仲直り、してあげる」

    二人は軽く手を触れ合い、

    昔からの仲の良さが垣間見えた。

    AJはファリエルをちらりと見て、

    レヴィリアに小声で頼んだ。

    「じゃあ、お願い。

    この子、ちょっと監視しててくれる?

    私、少し上と連絡取ってくるから」

    レヴィリアはにこりと笑い、

    ファリエルの前に立った。

    「ええ、任せて。

    可愛い子、じっくり見ててあげるわ」

    AJはマントを翻して部屋を出て行き、

    レヴィリアはファリエルの顎を指で撫でながら、

    甘く囁いた。

    「さて……二人きりね」

    ――一方、ヴァーミリオン諜報機関本部。

    ミユシャリは千里眼と各種センサーのデータを統合し、

    ついに三人の位置を特定していた。

    「最強ドミニオン(SUDOM)領近郊……

    地下施設っぽいわ。

    ファリエル、レヴィ、そしてAJ……

    全員、そこにいる」

    彼女はすぐに着替えを済ませ、

    黒いラメが入った光沢のあるボディスーツに身を包んだ。

    へそが少し覗き、太もも以下は大胆に露出したデザイン。

    動きやすさと、敵の目を引きつける効果を兼ね備えている。

    アイリスが心配そうに声をかけた。

    「ミユシャリ、一人で行くの?

    ガレスと合流してから――」

    ミユシャリはにこっと笑い、

    アイリスの肩を軽く叩いた。

    「アイリスはヴァーミリオンを見張ってて。

    ここが本丸なんだから、守りを固めておいてほしいの。

    ガレスには現地で合流するって伝えておくわ。

    ……でも、ちょっと先に行っちゃうかも」

    彼女は単騎で、

    超高速バイクに跨がり、

    最強ドミニオン領近郊へと疾走していった。

    風を切り裂き、

    黒いラメが夜の光に妖しく輝く。

    「ファリエル……待ってて。

    すぐ、迎えに行くから」

    ミユシャリの瞳に、

    静かな怒りと決意が燃えていた。

    シルバー・ヴェノムの地下施設で、

    ファリエルの運命が、

    静かに動き始めていた。

    最強ドミニオン(SUDOM)領近郊、地下施設。

    ガレスはミユシャリからの緊急連絡を受け、

    ボグダス・ジャベリンの高速機で単身、施設へ向かっていた。

    「ファリエル……待っていろ」

    灰色の瞳に怒りの炎を宿し、

    彼は拳を握りしめた。

    ――地下監禁室。

    AJは廊下の通信端末で“何者か”との連絡を終え、

    満足げに微笑みながら部屋に戻ってきた。

    扉を開けると、そこには衝撃的な光景が広がっていた。

    ファリエルは拘束椅子に固定されたまま、

    体が完全に変わっていた。

    元は控えめだった胸が、

    今はレヴィリアに匹敵するほどの巨乳に膨らみ、

    尻も豊満な巨尻に変貌。

    スライムヒルたちが、

    両乳首、クリトリス、そして新たに増えた敏感な部分を、

    ちゅうっ、ちゅぱっ、と美味しそうに吸い続けている。

    ファリエルは恥ずかしさと快楽に顔を赤らめ、

    喘ぎを抑えきれずに体を震わせていた。

    レヴィリアは巨乳を揺らしながら、

    恍惚とした表情でファリエルを見下ろしていた。

    「ふふ……可愛くなったわね、ファリエル。

    この巨乳巨尻、似合うわよ」

    AJは少し眉を上げ、

    レヴィリアに近づいた。

    「……レヴィ、やりすぎじゃない?」

    レヴィリアは肩をすくめ、

    甘く笑った。

    「ごめんね、つい。

    でも、いいでしょ?

    もっと楽しめるようになったんだから」

    AJはため息をつき、

    小声で伝えた。

    「シルバー・ヴェノムのメンバーは、

    ここには来ないわ。

    上からの指示で、私たちだけで処理するって」

    レヴィリアはくすりと笑った。

    「知ってるわよ。

    あなた、組織内でそこまで影響力ないものね。

    でも、いいの。

    私たちだけで、十分楽しめるわ」

    二人がそんな会話を交わしているその時――

    部屋の壁が、突然爆音とともに吹き飛んだ。

    「遅くなってごめん、ファリエル!」

    ミユシャリが、黒いラメのボディスーツ姿で、

    堂々と現れた。

    へそが覗き、太ももが大胆に露出した姿で、

    彼女は部屋に踏み込み、

    すぐにファリエルを見て、目を丸くした。

    「……え、ファリエル!?

    その胸……お尻……

    何されたのよ!?」

    ファリエルは恥ずかしさのあまり、

    目を見開いて首を振った。

    「ミ、ミユシャリ……!

    見ないで……!」

    AJとレヴィリアは、

    突然の侵入者に一瞬硬直した。

    ミユシャリはゆっくりとAJに視線を移し、

    冷静に、しかし鋭く問いを立て始めた。

    「あなたがアルフレッド・ジュース……AJね。

    ファリエルを誘拐した理由は?

    シルバー・ヴェノムの目的は?

    ……それとも、あなたたちはもう、

    シルバー・ヴェノムじゃないの?」

    彼女の瞳に、

    静かな怒りと、

    千里眼で見たすべての真実が、

    冷たく輝いていた。

    戦いの火蓋が、

    再び切られた。

    地下監禁室。爆煙が晴れると、黒いラメのボディスーツに身を包んだミユシャリが、堂々と立っていた。

    AJは一瞬、目を丸くして後ずさった。

    「っ……!? ミユシャリ……!?

    どうしてここが……!」

    レヴィリアは即座に身構え、

    巨乳を揺らしながら周囲を素早く見回した。

    「……アイリスは?

    あの女も一緒に来てるんじゃないでしょうね?」

    ミユシャリはにこりと笑い、

    ゆっくりと一歩踏み出した。

    「残念ながら、私一人よ。

    アイリスはヴァーミリオンに残ってる。

    ガレスとは現地で合流するはずだったけど……

    ちょっと、先に着いちゃった」

    彼女はファリエルを見て、

    巨乳巨尻化した体とスライムヒルの蠢きに眉を寄せたが、

    すぐにAJとレヴィリアに視線を戻した。

    「さて、AJ。

    あなたが今、頭の中で考えてるシナリオを、

    ちょっと当ててみようか」

    AJの表情が、わずかに強張る。

    ミユシャリは、千里推論をフルに発揮しながら、

    静かに、しかし確実に言葉を紡ぎ始めた。

    「あなたはシルバー・ヴェノムのメンバーだけど、

    組織内でそこまで高い地位じゃない。

    レヴィリアとは仲がいいけど、

    彼女のやり方が少し過激すぎると思ってる。

    ファリエルを誘拐したのは、

    ボグダス・ジャベリンを挑発して注目を集め、

    シルバー・ヴェノムの“本当の計画”から目を逸らさせるため……

    でしょ?

    あなたの本当の動機は、

    シルバー・ヴェノムそのものじゃなくて、

    もっと大きな“何か”を守ること。

    さっき、誰かと連絡を取ってたけど、

    あれは組織の上層部じゃなくて、

    別のルート――

    シルバー・ヴェノムの“親”にあたる存在への報告だったんじゃない?」

    AJの顔が、みるみる引きつっていった。

    「……っ……どうして……

    そんなことまで……」

    レヴィリアも、

    巨乳を震わせて一歩後ずさった。

    ミユシャリは、ゆっくりとAJに近づき、

    最後の問いを、静かに投げかけた。

    「ねえ、AJ。

    シルバー・ヴェノムの上に、

    “親”となる別の組織がいるんでしょう?

    あなたたちが本当に仕えてるのは、

    そっちじゃないの?」

    部屋に、死のような静寂が落ちた。

    AJの顔が青ざめ、

    レヴィリアの瞳が、

    驚愕に見開かれた。

    ――彼女は知っていた。

    そんなことは、超極秘中の極秘だったからだ。

    ミユシャリは、二人を見て、

    静かに微笑んだ。

    「図星、ね」

    ファリエルの喘ぎと、

    スライムヒルの吸引音だけが、

    部屋に虚しく響いていた。

    ミユシャリの千里推論は、

    シルバー・ヴェノムの闇の、さらに奥深くへ、

    確実に踏み込んでいた。

    ミエルテンガ領、ファールージャ社本社最上階の重厚な会議室。

    窓からは広大な工業地帯と、遠くに広がるクレセント大地方の山並みが見渡せた。

    テーブルの一端に座るのは、ファールージャ社CEO、ミカエル・ガブリエリ。

    40代半ば、銀縁の眼鏡をかけた知的な顔立ち。

    スーツの胸ポケットに社章の金色の鷲が輝いている。

    向かい側に座るのは、ボグダス・ジャベリンのリーダー、

    セバスチャン・ヴァレリウス。

    40歳前後、黒髪をオールバックに撫でつけ、

    鋭く冷たい青い瞳を持つ男。

    無駄な装飾を一切排した黒の戦闘服に、

    肩にジャベリンの銀章だけを付けている。

    ミカエルは、テーブルに置かれた極秘報告書を指で軽く叩きながら、

    驚きを隠せない声で言った。

    「……全メンバーをクレセントに配備?

    20名全員を、ですか?

    ボグダス・ジャベリンが、ここまで本気とは……

    正直、驚いています」

    セバスチャンは静かに頷いた。

    「シルバー・ヴェノムの脅威は、それだけの価値がある。

    ファリエルの誘拐は、我々にとって許しがたい失態だ。

    全力を投入するのは当然です」

    ミカエルは少し目を細め、

    慎重に言葉を選びながら続けた。

    「もちろん、ボグダス・ジャベリンを信用しています。

    世界最強の遂行機関ですし、

    ファールージャ社としても、全面的に協力します。

    ただ……もし、失態を重ねるようなことがあれば、

    対策はできているのでしょうか?

    クレセントの安定は、我々のビジネスにも直結します」

    セバスチャンは、微塵も表情を変えず、

    冷たく答えた。

    「失態を犯したメンバーは、

    出来の悪い順に追放する。

    それがボグダスの掟です。

    躊躇はしません」

    ミカエルは一瞬、息を呑んだが、

    すぐに苦笑した。

    「……容赦ないですね。

    さすが、です」

    セバスチャンはそこで、

    ホログラムディスプレイを操作し、

    新たな極秘情報を投影した。

    「しかし、今はそんな話をしている場合ではない。

    シルバー・ヴェノムを、

    そしてその背後に潜む上部組織ネットワークを、

    完全に破壊することが先決です」

    投影されたのは、

    シルバー・ヴェノムの行動パターン、

    ゴールデン・ヴェノムの出現、

    そして“親組織”の存在を示唆する断片的なデータ。

    「上部組織……?」

    ミカエルは目を丸くし、

    報告書を食い入るように見つめた。

    「このレベルの情報……

    ミエルテンガ領の諜報機関でも、

    ここまで深くは探れていません。

    ボグダス・ジャベリンは、どこまで……」

    セバスチャンは静かに、

    しかし確信に満ちた声で答えた。

    「我々は、目的のためなら、

    どんな闇にも踏み込む。

    シルバー・ヴェノムは、

    ただの表の駒にすぎない。

    本当の敵は、その奥にいる」

    ミカエルは深く息を吐き、

    ゆっくりと立ち上がった。

    「……わかりました。

    ファールージャ社は、

    資金、情報、技術……

    可能な限りの支援を約束します。

    クレセントの平和は、

    我々の未来でもある」

    二人は固く握手を交わした。

    窓の外、

    ミエルテンガの空は、

    静かに夕焼けに染まり始めていた。

    シルバー・ヴェノムの闇に対し、

    世界最強の機関と、

    巨大企業の力が、

    本格的に結集しようとしていた。

    地下監禁室。爆煙の残滓が漂う中、ミユシャリの鋭い推論がAJの心を抉っていた。

    AJの美しい顔が、みるみる青ざめていく。甘い声に震えが混じり、瞳が泳いだ。

    「……どうして……そんなことまで知ってるのよ……!

    親組織のことなんて……誰も知っちゃいけないはずなのに……!」

    ミユシャリは静かに一歩近づき、黒いラメのボディスーツが蛍光灯に妖しく光る。

    「千里眼と推論の合わせ技よ。

    あなたたちの行動パターン、連絡のタイミング、表情の微変化……

    全部、嘘をつけない証拠になってる。

    さあ、正直に話して。

    親組織の名前は? 目的は?

    シルバー・ヴェノムは、どこまでが駒なの?」

    AJは唇を噛み、背後へ一歩退いた。股間の青いビキニブリーフが緊張で布地をきつく押し上げる。

    その横で、レヴィリアが苛立たしげに舌打ちした。巨乳が怒りで上下に揺れる。

    「もういい加減にしてよ、この千里眼女……!

    ファリエルだけじゃ物足りないみたいね。

    だったら、あなたも同じ目に遭わせてあげるわ。

    この豊満な巨乳巨尻にして、ヒルにたっぷり吸わせて、

    恥ずかしい姿で喘がせてあげる!」

    その言葉が終わるか終わらないかの瞬間――

    壁の反対側が、轟音とともに吹き飛んだ。

    「遅くなった、ミユシャリ!」

    ガレスが、灰色の瞳に怒りの炎を宿し、黒い戦闘服姿で飛び込んできた。

    筋肉質な巨躯が部屋の空気を震わせ、拳がすでに握りしめられている。

    AJは反射的にミユシャリへ襲い掛かった。

    フェミニンな体が信じられない速さで動き、股間の膨らみを強調するように腰を振りながら、

    甘い声で叫ぶ。

    「邪魔よ……! あなたたち全員、壊してあげる!」

    同時に、ガレスはレヴィリアへ一直線に突進した。

    低く唸る声が響く。

    「レヴィリア……ファリエルに何をした……!」

    レヴィリアは妖艶に笑い、巨乳を揺らしながら身構える。

    「ふふ、やっと来たのね、ガレス。

    アイリスは? あの女も一緒に来てるんじゃないでしょうね?

    まさか、私を捕まえに来たつもり?」

    ガレスは答えず、ただ拳を振り上げる。

    壮絶なバトルが、瞬時に始まった。

    ガレスが先制。

    重い拳がレヴィリアの腹を狙うが、彼女は優雅に体を捻り、巨尻を振りながら回避。

    逆にスライム化した腕を伸ばし、ガレスの首を絡め取ろうとする。

    「男の力だけじゃ、私には勝てないわよ!」

    ガレスは腕を振り払い、肘打ちでスライムを弾く。

    低く唸りながら連続のパンチを叩き込む。

    レヴィリアは巨乳を盾にしながら後退し、

    スライムヒルを召喚してガレスの足元へ飛ばす。

    「ヒルに吸われて、動けなくなっちゃえ!」

    だがガレスは容赦なく踏み潰し、

    一気に間合いを詰めてレヴィリアの肩を掴む。

    彼女の体が壁に叩きつけられ、巨乳が激しく揺れた。

    一方、AJはミユシャリに飛びかかる。

    華奢な体からは想像できない敏捷さで、

    股間の膨らみをわざとらしく押しつけながら、

    甘い吐息とともに爪を立てる。

    「あなたみたいな賢い女、嫌いじゃないわ……

    でも、壊すのは最高に興奮するの!」

    ミユシャリは冷静に身を翻し、

    千里眼でAJの動きを先読みしてカウンターの蹴りを入れる。

    黒いラメのボディスーツがしなやかに動き、太ももが弧を描く。

    「悪いけど、あなたの攻撃は全部見えてるわ」

    AJは腹を押さえながらも笑い、

    股間から紫色のエネルギーを放ち、ミユシャリを押し戻す。

    二人は激しく交錯し、

    AJの甘い喘ぎとミユシャリの冷静な息遣いが部屋に響く。

    拘束椅子のファリエルは、

    衣装がはだけ、巨乳化した両乳首を、

    二匹のスライムヒルにちゅうっ、ちゅぱっと執拗に吸われ続けていた。

    「んっ……あぁ……やめ……て……

    ミユシャリ……ガレスさん……見ないで……っ!」

    恥ずかしさと快楽で顔を真っ赤にし、

    体を小刻みに震わせながら、

    それでも必死に拘束を解こうともがいている。

    戦いは激しさを増し、

    部屋中に衝撃波とスライムの粘液が飛び散る。

    レヴィリアはガレスの猛攻に押されながらも、

    妖しく笑い続けていた。

    「アイリスがいないなら……あなたたちだけじゃ、私たちを止められないわよ!」

    ガレスは低く唸り、

    拳をさらに強く握りしめる。

    「黙れ……ファリエルを、必ず連れて帰る」

    ミユシャリもAJを睨み、

    静かに告げた。

    「親組織の情報、全部吐いてもらうわ。

    あなたたち、もう逃げられない」

    監禁室は、

    四人の激突で、

    まさに地獄絵図と化していた。

    地下監禁室。激しい衝突音と粘液の飛び散る音が響き渡る中、戦況が一気に動いた。

    AJはミユシャリの隙を逃さなかった。

    フェミニンな体が蛇のように滑り込み、黒いラメのボディスーツを着たミユシャリに一気に詰め寄る。

    甘い笑みを浮かべたまま、鋭い膝蹴りを腹部に叩き込んだ。

    ごっ……!

    「きゃっ……!」

    ミユシャリが息を詰まらせ、体が弧を描いて吹っ飛ぶ。

    背中から壁に激突し、へそが覗くボディスーツがずり上がって、黒いラメが乱れながら壁にもたれかかった。

    一方、ガレスはレヴィリアの肩をがっちり掴み、

    巨躯の力を込めて壁に叩きつけようとした。

    「これで……終わりだ!」

    だが――その瞬間。

    レヴィリアの豊満な巨乳がガレスの胸板に押しつけられ、

    柔らかく弾力のある感触が一瞬、彼の集中を乱す。

    さらに巨尻が腰をくねらせ、甘い香りと共に体を滑らせた。

    「ふふ……男って、本当にチョロいわね」

    レヴィリアは瞬時に抜け出し、

    ガレスの腕をすり抜けて距離を取る。

    ガレスは歯を食いしばり、わずかな動揺を振り払おうとするが、

    すでにレヴィリアは次の行動に移っていた。

    壁にもたれるミユシャリを一瞬見て、

    レヴィリアは妖しく唇を舐めた。

    「あなたも、ファリエルと同じ目に遭いたくなったみたいね……

    巨乳巨尻エスパーショット!」

    紫ピンクの♡型のエネルギーが、

    レヴィリアの掌から爆発的に放たれる。

    直撃したミユシャリの体が、びくんと激しく震えた。

    「んあぁっ……!?」

    瞬間――

    ミユシャリの控えめだった胸が、みるみるうちに膨張していく。

    黒いラメのボディスーツがきつく張りつめ、

    レヴィリアに匹敵するほどの巨乳が、ぷるんと重く揺れた。

    同時に尻も豊満な巨尻に変貌し、

    ボディスーツの布地が食い込んで、艶めかしい曲線を強調する。

    「こ……こんな……っ!」

    ミユシャリは巨乳の重みに一瞬怯み、

    壁にもたれた体がわずかに崩れた。

    その一瞬の隙を見逃さないAJ。

    再び一気に詰め寄り、

    華奢な体を低く沈めて――頭部に渾身の膝蹴りを叩き込む。

    ずどんっ!

    「ぐあっ……!」

    ミユシャリの頭が壁にめり込み、

    コンクリートにひびが入るほどの衝撃。

    巨乳が激しく揺れ、黒いラメが乱れながら、

    彼女は膝をついて意識が朦朧とする。

    レヴィリアは満足げに笑い、

    本気のスイッチを入れた。

    指を鳴らすと、ファリエルの両乳首とクリトリスに吸い付いていたスライムヒルが、

    さらに淫靡に変化していく。

    ヒルの体が紫ピンクに輝き、

    吸引力が強まり、

    ちゅうっ、ちゅぱっ、れろぉっ……という卑猥な音が大きくなった。

    ファリエルの巨乳がさらに敏感に震え、

    甘い喘ぎが漏れ続ける。

    「あぁっ……やめ……て……んんぅっ……!」

    レヴィリアはガレスに向き直り、

    巨乳をわざとらしく揺らしながら、

    挑発的な説教を始める。

    「ねえ、ガレス。

    あなたみたいな強い男が、

    こんなエッチな女の体に一瞬でも気を取られるなんて……

    本当に情けないわね。

    ファリエルはもう、私たちの玩具よ。

    巨乳巨尻にされて、ヒルに吸われて、

    気持ちよさそうに喘いでる……

    あなたも、正直、興奮してるんでしょう?

    男って、結局そういう生き物だもの」

    ガレスは低く唸り、

    拳を強く握りしめたが、

    レヴィリアの言葉とファリエルの喘ぎが、

    部屋中に甘く響き渡る。

    AJはミユシャリの巨乳巨尻化した体を見下ろし、

    甘く微笑んだ。

    「ふふ……ミユシャリも、可愛くなったわね。

    これで、あなたの千里眼も、少しは鈍るかしら?」

    戦況は、シルバー・ヴェノム側に大きく傾いていた。

    ファリエルの甘い喘ぎ、

    ミユシャリの荒い息、

    ガレスの怒りの唸り――

    監禁室は、淫靡な熱気に包まれていた。

    地下監禁室。戦況がさらに混沌を極める中、AJは倒れかけたミユシャリの髪を掴み、強引に後頭部を壁に押し付けた。

    「ふふ……動かないでね、ミユシャリ」

    ずぐっ……!

    コンクリートの壁が脆く崩れ、ミユシャリの頭部から上半身が壁にめり込む。

    巨乳巨尻化した体が壁の向こう側に突き出され、

    黒いラメのボディスーツがきつく張りついた豊満な尻が、

    ぷるんと強調された壁尻状態になった。

    へそが覗く腹部も壁から突き出し、

    太ももが震えながら無防備に晒される。

    「っ……く……何を……!」

    ミユシャリの声が壁の向こうからくぐもって響くが、

    頭が埋め込まれたせいで身動きが取れない。

    AJは甘く微笑み、

    ポケットから黒い大きな布を取り出した。

    それを自分の体と壁尻のミユシャリをすっぽり覆うように広げ、

    完全に隠してしまう。

    布の下から、AJの甘い吐息と、

    布地がこすれる微かな音だけが漏れ始めた。

    レヴィリアはそれに気づき、

    巨乳を揺らしながらガレスに鋭く警告した。

    「手出ししないでよね、ガレス。

    AJが今からやるのは、大事な“調教”なんだから。

    邪魔したら、本当に許さないわよ」

    ガレスは灰色の瞳に怒りを宿し、

    ファリエルの方を一瞥する。

    拘束椅子のファリエルは、

    淫靡化したヒルに両乳首とクリトリスをれろれろと舐め吸われ、

    リビドーに完全に負けていた。

    「あぁっ……! んんぅっ……もう……だめぇ……!

    気持ち……よすぎ……はぁんっ……!」

    巨乳が激しく上下し、

    豊満な巨尻が椅子に食い込み、

    甘く切ない喘ぎが止まらず、

    体を弓なりに反らせて悶絶し続ける。

    ガレスは歯を食いしばり、

    何かヤバいことが始まろうとしていることに気づいた。

    「くそっ……! AJ!」

    一気にAJへ詰め寄ろうと踏み込むが――

    レヴィリアが指を鳴らすと、

    床からぬめぬめとしたスライム兵士が複数体生成され、

    ガレスの前に壁のように立ちはだかった。

    「だーめ。

    あなたはこっちと遊んでて」

    スライム兵士たちは紫ピンクに輝き、

    触手のような腕を伸ばしてガレスを包囲する。

    ガレスは低く唸り、

    拳でスライムを叩き潰そうとするが、

    次々と再生しながら絡みついて動きを封じていく。

    黒い布の下では、

    AJの甘い笑い声と、

    ミユシャリのくぐもった抵抗の声、

    そして布地が擦れる卑猥な音が、

    静かに、しかし確実に響き始めていた。

    「ふふ……千里眼の賢い女が、

    こんな無防備なお尻を晒してるなんて……

    これから、たっぷり可愛がってあげるわね」

    壁尻のミユシャリの豊満な尻が、

    布の下で小さく震えた。

    ファリエルの悶絶の喘ぎ、

    ガレスの怒りの唸り、

    スライムのぬめり音、

    そして黒い布の下から漏れる甘い気配――

    監禁室は、

    完全に淫靡な地獄と化していた。

    地下監禁室。淫靡な空気がさらに濃く淀む中、AJがゆっくりと黒い布を外した。

    そこに現れたのは――

    壁に頭部から上半身がめり込んだままの壁尻状態のミユシャリ。

    黒いラメのボディスーツは股間部分が異様に膨らみ、

    青いビキニブリーフのような布地を押し上げる、

    はっきりとした男性器の輪郭が浮き出ていた。

    巨乳巨尻化した豊満な尻が無防備に突き出され、

    太ももが小刻みに震え、

    壁の向こうからくぐもった息遣いが漏れている。

    「ふふ……見て、みんな。

    千里眼の賢い女が、こんな立派なちんぽを生やしちゃったわ」

    AJは満足げに笑い、

    ミユシャリの豊満な尻をぱちんっ!と強く叩いた。

    肉が波打ち、壁尻の体がびくんと跳ねる。

    「私の勝ちよ。

    ミユシャリ、あなたはもう完全に私のもの」

    レヴィリアは巨乳を揺らしながら近づき、

    壁尻のミユシャリを見て満足げに唇を舐めた。

    「素晴らしいわ、AJ。

    あの生意気な千里眼女が、こんな惨めな姿に……

    本当に最高ね」

    AJはミユシャリの膨らんだ股間を指で軽くなぞりながら、

    甘く、しかし冷酷に勝利宣言を続ける。

    「シルバー・ヴェノム? あれはただの表の看板よ。

    本当の組織はその上にいる、もっと大きな“親”がいるの。

    私たちはその駒にすぎない……

    でも、あなたの推論力は本当に凄かったわ、ミユシャリ。

    ここまで見抜くなんて、ボグダス・ジャベリン随一の頭脳よね」

    そして、AJはミユシャリの尻をもう一度叩き、

    嘲笑を含んだ説教を始めた。

    「でもね、可哀想。

    これからあなたは千里眼なんて使えなくなるわ。

    だって、この立派なちんぽの奴隷として生きていくんだから。

    頭の中は射精のことしか考えられなくなって、

    賢い推論なんて二度とできなくなるのよ。

    ふふ……ちんぽに負けた牝奴隷として、

    一生喘いで生きていくのね」

    壁の向こうから、ミユシャリのくぐもった抵抗の声が漏れるが、

    それはすでに弱々しく、

    股間の膨らみがぴくぴくと震えるだけだった。

    拘束椅子のファリエルは、

    淫靡化したヒルに吸われ続け、

    巨乳を震わせながら喘ぎ悶絶していたが、

    それでも必死に声を絞り出す。

    「ミユシャリ……っ!

    ミユシャリぃ……!!

    やめて……ミユシャリを……っ!

    あぁんっ……!」

    甘い喘ぎと涙混じりの叫びが重なり、

    ファリエルの体が弓なりに反る。

    ガレスはスライム兵士に絡め取られ、

    低く唸りながらもがいているが、

    目の前の光景に灰色の瞳が怒りと絶望で揺れていた。

    AJとレヴィリアの勝利の笑いが、

    監禁室に甘く、残酷に響き渡った。

    シルバー・ヴェノムの闇は、

    そのさらに奥に潜む親組織の存在を、

    初めて明確に示していた。

    地下監禁室。淫靡な空気が頂点に達する中、ガレスは目の前の惨状に歯を食いしばった。

    壁尻で股間を膨らませたミユシャリ。

    ヒルに吸われ続けて悶絶するファリエル。

    そして勝利の余韻に浸るAJとレヴィリア。

    (……この姿、セバスチャンには絶対に言えねえ……)

    ボグダス・ジャベリンのリーダーに知られたら、自分は即追放だ。

    いや、それどころか組織の恥になる。

    ガレスは灰色の瞳に静かな覚悟を宿し、

    全身の筋肉を膨張させるように力を込めた。

    「ぐおおおおっ!!」

    轟音とともに、絡みついていたスライム兵士を一気に吹っ飛ばした。

    拳が空気を裂き、ぬめぬめとした体が次々と弾け飛ぶ。

    再生しようとするスライムを容赦なく踏み潰し、

    ガレスはレヴィリアに向かって一歩、また一歩と迫る。

    レヴィリアは巨乳を揺らし、

    妖しく笑いながらもわずかに後退した。

    「ふふ……やっと本気ね、ガレス。

    でも、あなた一人じゃ私には勝てないわよ?」

    ガレスは無言で拳を握りしめる。

    内心では冷静に分析していた。

    (レヴィリアのエネルギー源はまだわからねえ……

    フィオナやヴィヴィエッタクラスが苦戦した相手だけあって、確かに強い。

    だが、アイリスと急襲したときは逃げ出した。

    つまり、絶対に倒せない相手じゃねえ。

    こいつは戦術家だ。優勢なときを見逃さず、

    劣勢なら潔く退く。

    だから今、相手がボグダス三人でもひるまねえのかもしれねえ……)

    だが、それでもガレスは止まらない。

    仲間をこんな目に遭わせた相手を、許すわけにはいかなかった。

    その頃、AJは壁尻のミユシャリの豊満な尻頬に手を這わせ、

    紫ピンクの♡型の光をゆっくりと押し当てた。

    じゅっ……。

    「んあぁっ……!」

    壁の向こうからミユシャリの甘い悲鳴が漏れ、

    尻頬に鮮やかな服従淫紋が刻印される。

    ♡の紋様が妖しく輝き、

    ミユシャリの体がびくびくと痙攣した。

    AJは満足げに微笑み、

    壁のコンクリートを軽く叩くと、

    めり込んでいた部分がゆっくりと崩れ落ちる。

    ずるずるっと……。

    ミユシャリが壁の穴から顔を出し、

    膝をついて床に崩れ落ちた。

    だが、その瞳はすでにうつろで、

    抵抗の色はどこにもなかった。

    巨乳巨尻化した体が大人しく震えるだけ。

    AJは優しくミユシャリの顎を持ち上げ、

    甘い声で囁きながら、

    紫色のオーラを手にかざした。

    「いい子ね、ミユシャリ。

    もう、私の言うことなら何でも聞けるわよね」

    オーラがミユシャリの全身を包み込むと、

    黒いラメのボディスーツが光の粒子となって溶け、

    瞬時に刷新された。

    現れたのは、真っ白な光沢のレオタード。

    股間の膨らみがはっきりと浮き彫りになり、

    カリ首の輪郭までくっきりと露わにされている。

    巨乳の谷間、豊満な尻の曲線、

    すべてのボディラインが、恥ずかしいほど強調されたデザイン。

    ミユシャリはうつろな瞳で立ち上がり、

    AJの隣に大人しく寄り添った。

    AJはミユシャリの肩を抱き、

    レヴィリアに向かって勝利の笑みを浮かべた。

    「完璧よ、レヴィ。

    千里眼の賢い女は、もうちんぽ奴隷としてしか生きられないわ」

    ファリエルは拘束椅子で喘ぎながら、

    涙を浮かべて叫んだ。

    「ミユシャリ……っ!

    ミユシャリぃ……!!

    戻って……お願い……っ!

    あぁんっ……!」

    だが、その声はヒルの吸引音と、

    ミユシャリの虚ろな吐息にかき消されていく。

    ガレスはスライム兵士を次々と粉砕しながら、

    低く、怒りに震える声で呟いた。

    「……絶対に、許さねえ」

    監禁室の空気は、

    完全にシルバー・ヴェノム――いや、その背後の親組織の勝利色に染まっていた。

    地下監禁室。淫靡な支配の空気がさらに濃厚になる中、AJは優雅にファリエルの前に移動した。

    拘束椅子に固定されたファリエルは、

    ヒルの吸引に恍惚として体を震わせ、

    巨乳巨尻化した豊満な曲線を晒しながら、

    うつろな瞳で天井を見つめていた。

    「あぁ……んぅ……もう……頭、おかしく……」

    AJは甘く微笑み、

    ファリエルの頬に指を這わせ、

    紫ピンクの♡型の光をそっと押し当てる。

    じゅっ……。

    「可愛い子には、ちゃんと印をつけてあげないとね」

    鮮やかな服従淫紋がファリエルの頬に刻印され、

    彼女の体がびくんと激しく痙攣した。

    瞳がさらに虚ろになり、

    甘い吐息だけが漏れる。

    レヴィリアは満足げに指を鳴らし、

    ファリエルの拘束を解除。

    同時に、ヒルたちを消し去った。

    「もういいわ、ファリエル。

    あなたはAJに任せる」

    解放されたファリエルは膝をついて崩れ落ち、

    されるがままに床に座り込む。

    巨乳が重く揺れ、頬の淫紋が妖しく輝いていた。

    レヴィリアは巨乳をわざとらしく突き出し、

    ガレスに向き直って張り切った笑みを浮かべた。

    「ようやくよ、ガレス!

    邪魔もいなくなったし、

    今度こそ1 on 1で遊べるわね!

    あなたみたいな強い男を、じっくり味わいたくてウズウズしてたのよ」

    ガレスはスライム兵士の大量攻撃にまだ苦戦を強いられていた。

    ぬめぬめとした触手が四方八方から襲いかかり、

    拳で吹き飛ばしても次々と再生して絡みつく。

    低く唸りながら必死に耐えるが、

    レヴィリアの本気の一撃が加われば、危険な状況だった。

    その隙を逃さないAJ。

    恍惚として抵抗のなくなったファリエルの前に跪き、

    股間に紫色のオーラをかざした。

    「あなたも、ミユシャリと同じにしてあげるわね」

    オーラがファリエルの下腹部を包み込むと、

    股間がゆっくりと膨らみ始め、

    はっきりとした男性器の輪郭が浮き出た。

    ふたなり化が完了し、

    同時に衣装が光の粒子となって刷新される。

    現れたのは、ミユシャリと同じ白い光沢のレオタード。

    カリ首の形までくっきりと浮き彫りにされ、

    巨乳の谷間と豊満な尻のラインが、

    恥ずかしいほど強調されたデザイン。

    ファリエルはされるがままに立ち上がり、

    うつろな瞳でAJの隣に並んだ。

    AJは満足げに二人の肩を抱き、

    ミユシャリとファリエルを並べて見せつけた。

    「ふふ……完璧よ。

    ボグダス・ジャベリンの頭脳と誠実な相棒、

    完全に私の支配下に入ったわ」

    その瞬間、

    二人の白いレオタードの乳房部分に、

    淡い紫の光で番号が浮き出た。

    ミユシャリの巨乳には「001」

    ファリエルの巨乳には「002」

    「これで、あなたたちは私の所有物。

    001と002、ちんぽ奴隷として、

    永遠に私に仕えるのよ」

    ミユシャリとファリエルは、

    うつろな瞳で小さく頷き、

    股間の膨らみがぴくぴくと震えた。

    ガレスはスライム兵士の波状攻撃に押され、

    歯を食いしばりながら叫んだ。

    「……くそっ……!

    ファリエル! ミユシャリ!

    目を……覚ませ……!!」

    だが、二人の虚ろな瞳は、

    すでにAJしか映していなかった。

    レヴィリアは巨乳を揺らし、

    楽しげにガレスに迫る。

    「さあ、ガレス。

    仲間があんなに可愛くなったのに、

    あなただけ置いてかれちゃ可哀想よ?

    私と、たっぷり遊んであげるわ」

    監禁室は、

    完全にAJとレヴィリアの支配領域と化していた。

    ガレスの孤軍奮闘が、

    どこまで続くのか――

    誰も、知る由もなかった。

    地下監禁室。絶望的な状況が続く中、ガレスは限界を超えた。

    灰色の瞳が、突然異様な赤みを帯びる。

    全身の筋肉が膨張し、血管が浮き上がり、

    異常なほどのエネルギーが爆発的に湧き出した。

    「…………クレイジーレベル」

    低く、しかし地響きのような声が漏れる。

    それはボグダス・ジャベリンでも極めて稀な、

    ガレスの“本気モード”――クレイジーレベル。

    理性のタガが外れ、純粋な戦闘エネルギーが暴走する状態。

    その瞬間、部屋の空気が重く歪んだ。

    威圧感だけでスライム兵士たちがびくびくと震え、

    ぬめぬめとした体が溶けるように減退していく。

    レヴィリアの顔から、初めて余裕が消えた。

    「っ……!? 何……これ……!?

    私のスライムが……効かなくなってる……!」

    巨乳を震わせながら後退し、

    彼女は初めて本気の警戒色を浮かべる。

    スライム能力の源が、ガレスの異常なエネルギーに押され、

    制御を失い始めていた。

    レヴィリアは即座にAJに向かって叫んだ。

    「AJ! ここから逃げるわよ!

    こいつ……ヤバい!」

    AJは一瞬驚いたが、

    すぐに頷き、ミユシャリとファリエルの肩を抱いた。

    「わかったわ、レヴィ。

    001、002……ついてきなさい」

    白いレオタードに包まれたミユシャリ(001)とファリエル(002)は、

    うつろな瞳で黙って従った。

    股間の膨らみがぴくぴくと震え、

    巨乳に浮かぶ番号が淡く輝きながら、

    AJの後ろを大人しくついていく。

    三人は部屋の奥の隠し通路へ素早く消え、

    監禁室に残ったのは、クレイジーレベルのガレスと、

    初めて怯えるレヴィリアだけになった。

    ガレスは低く唸り、

    拳を握りしめて一歩踏み出す。

    床がひび割れ、

    レヴィリアのスライムがさらに萎縮していく。

    「逃がさねえ……!」

    レヴィリアは巨乳を上下させながら、

    必死にスライムを再生成しようとするが、

    威圧に押されて思うように動かない。

    「……くっ……まさか、こんな化け物が……!」

    ――その頃、ミエルテンガ領・ファールージャ社本社。

    会談を終えたばかりのセバスチャン・ヴァレリウスは、

    執務室で静かにコーヒーを飲んでいた。

    通信機が鳴り、

    ガレスからの緊急連絡が入る。

    セバスチャンは冷静に通話ボタンを押した。

    「どうした、ガレス。救援は成功したか?」

    だが、向こうから聞こえてきたのは、

    重く、苦渋に満ちたガレスの声だった。

    「……リーダー。

    すまねえ。

    ミユシャリとファリエルが……敵に完全に支配された。

    ふたなり化されて、白いレオタードに番号までつけられて……

    AJって奴に、奴隷にされちまった……

    俺だけが……クレイジーレベルでなんとか逃がしたが……

    取り戻せなかった……」

    一瞬、沈黙が流れた。

    セバスチャンはコーヒーカップを置く手が止まり、

    鋭い青い瞳が、ただただ驚愕に見開かれた。

    「……何?」

    いつも冷徹で揺るがないリーダーの声に、

    初めて明らかな動揺が混じる。

    「ミユシャリが……ファリエルが……

    ふたなり? 奴隷? 番号付きのレオタード……?」

    ガレスの重い息遣いが、

    通信機越しに痛いほど伝わってきた。

    セバスチャンはゆっくりと立ち上がり、

    窓の外を見つめながら、

    低く、しかし確かな怒りを込めて言った。

    「……全メンバーを、即時クレセントに集結させる。

    ボグダス・ジャベリンは、

    これよりシルバー・ヴェノム……

    いや、その親組織と、全面戦争だ」

    驚愕は、すぐに冷徹な決意へと変わった。

    クレセント大地方の闇は、

    ついに世界最強の遂行機関を、

    本気で怒らせた瞬間だった。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、深夜の戦略会議室。

    ホログラムディスプレイに、ガレスからの極秘報告書が投影されていた。

    内容はあまりに衝撃的で、部屋にいたアイリス、エレナ、そして数名の幹部エージェントたちは、ただ呆然と画面を見つめていた。

    「ミユシャリと……ファリエルが……

    敵に完全に支配され、ふたなり化されて……

    番号付きの奴隷レオタードに……?」

    アイリスは白い羽織を強く握り、

    普段の冷静さが崩れ、声がわずかに震えた。

    エレナも銀髪を乱れさせ、

    珍しく絶句している。

    「ボグダス・ジャベリンの二人が……

    しかもミユシャリ。あの千里眼と推察能力は、世界トップクラスと言われているのに……

    これが敵の手に落ちたら……」

    誰もが理解していた。

    ミユシャリの頭脳が敵側に回れば、

    こちらの作戦はすべて読まれ、

    シルバー・ヴェノムの――いや、その親組織の――動きを予測することはほぼ不可能になる。

    最悪のシナリオだ。

    さらに報告書には、

    ガレスがクレイジーレベルで辛うじて逃走し、

    レヴィリアとAJを撤退させた経緯が記されていた。

    そして、決定的な一文。

    『シルバー・ヴェノムの背後に、明確な親組織が存在することが確定。

    AJが公言した。』

    アイリスは椅子に腰を落とし、

    額を押さえて目を閉じた。

    「……親組織……本当にいたのね。

    しかも、ボグダス二人をあそこまで完璧に支配するなんて……

    私たちの想像を、遥かに超えているわ」

    部屋に重い沈黙が落ちた。

    誰もが、最悪の未来を思い描いていた。

    ――同時刻、ミエルテンガ領・ファールージャ社上空。

    超高速輸送機が、最強ドミニオン(SUDOM)領へ向けて離陸した。

    機内には、セバスチャン・ヴァレリウス直々の命令で緊急招集された、

    ボグダス・ジャベリンの精鋭10名が搭乗していた。

    セバスチャンは通信で、全員に告げた。

    「目標はミユシャリとファリエルの奪還。

    失敗は許さない。

    敵はシルバー・ヴェノム、そしてその親組織。

    手段は問わない。

    ボグダスの名にかけて、必ず二人を取り戻せ」

    10名のメンバーは無言で頷き、

    それぞれの武器をチェックし始めた。

    世界最強の遂行機関が、初めて本気の“奪還作戦”に出る瞬間だった。

    ――クレセント大地方全域、そして世界中の諜報機関。

    このニュースは、極秘ルートで瞬く間に広がっていた。

    「ボグダス・ジャベリンの二人が敵の奴隷にされた」

    「シルバー・ヴェノムの親組織が確定」

    「セバスチャンが10名をSUDOM領に突入させる」

    各国政府、闇市場、大企業、果ては独立系の戦闘集団まで――

    誰もが息を潜めて、事態の推移を見守っていた。

    世界最強と謳われるボグダス・ジャベリンが、

    本当に二人を取り戻せるのか。

    それとも、このまま親組織の闇に飲み込まれてしまうのか。

    クレセント大地方の夜空に、

    未曾有の嵐が、静かに迫っていた。

    アイリスは会議室の窓から外を見つめ、

    白い羽織を翻しながら、静かに呟いた。

    「……私も、動くわ。

    ヴァーミリオンだけ守ってる場合じゃない」

    彼女の瞳に、

    これまでにない決意の炎が宿っていた。

    最強ドミニオン(SUDOM)領近郊、夜闇に包まれた荒野。

    上空から黒い影が音もなく降下し、

    パラシュートを開かずに着地する10名の精鋭たち。

    ボグダス・ジャベリンの緊急招集メンバーだ。

    白髪を風になびかせるシェロン・ジェラスが、まず地面に膝をつき、周囲を鋭く見回した。

    隣では半身がサイボーグ化したワドリナ・レヴェルズが、機械義眼を赤く光らせてスキャンを開始。

    眼鏡をかけたぱっつん髪のピアトリーノは、豊満な巨尻を強調する戦闘スーツのまま、静かに無線機を調整する。

    マスクをしたニニギス・カラス、青い髪を翻すミナ・エウレカ、白髪のホワイトノイズ、

    茶髪のイェシバトー、ハイカラな服装のフレデリック・ギャビー、

    真面目そうな騎士風のアイナ・フォン・リースフェルト、そして黒髪のイルミーゼ――

    全員が無言で着地を終え、即座に円陣を組んだ。

    シェロンが低く告げる。

    「ガレスの位置は3キロ北北東。

    まずは合流。

    その後、ミユシャリとファリエルの奪還を最優先とする」

    全員が頷き、

    影のように荒野を駆け始めた。

    足音一つ立てず、風のように移動するその姿は、

    まさに世界最強の遂行機関の名に恥じない動きだった。

    ――同時刻、地下施設の奥深く。

    レヴィリアはAJからの緊急通信を受け、

    巨乳を震わせて初めて顔色を変えた。

    「……何?

    ボグダス・ジャベリンが……10名も、この近辺に降下した……!?

    しかもガレスがまだ近くにいるって……!」

    通信機を握りしめ、

    いつも余裕たっぷりの妖艶な笑みが、引きつる。

    AJの声が、通信機越しに冷静だが緊迫していた。

    《レヴィ、ヤバいわ。

    あいつら本気よ。

    セバスチャンが直々に動いたみたい。

    私たちは001と002を連れて、すぐに深部へ退避する。

    あなたも、早く来て!》

    レヴィリアは舌打ちし、

    周囲を見回した。

    「……くっ……まさか、ここまで本気で来るとは……

    ボグダスの精鋭10名プラスガレス……

    これ、まずいわね……」

    彼女は巨乳を上下させながら、

    素早く撤退ルートを確認し始めた。

    「AJ、了解。

    すぐに合流するわ。

    001と002は……絶対に渡さない」

    通信を切り、

    レヴィリアは妖艶な唇を歪めて呟いた。

    「……ボグダス・ジャベリン、ね。

    世界最強って言われてるけど……

    私たちの“親”を甘く見てると、痛い目見るわよ」

    だが、その声には、

    これまでにない焦りが混じっていた。

    地上では、

    10名の精鋭がガレスの位置へ急速に接近しつつあった。

    シェロンが再び無線で告げる。

    「ガレス、聞こえるか。

    もうすぐ合流する。

    ミユシャリとファリエルは……必ず取り戻す」

    荒野の風が、

    決戦の予感を運んでいた。

    ボグダス・ジャベリン11名が揃う瞬間が、

    すぐそこまで迫っていた。

    最強ドミニオン(SUDOM)領近郊、地下施設の通路。

    薄暗い廊下を進んでいたワドリナ・レヴェルズ、シェロン・ジェラス、ピアトリーノ、ホワイトノイズ、フレデリック・ギャビーの5名が、

    突然、角を曲がった先でAJとばったり出くわした。

    AJの両脇には、白い光沢のレオタードに身を包んだミユシャリ(001)とファリエル(002)が、

    うつろな瞳で大人しく寄り添っている。

    股間の膨らみと巨乳に浮かぶ番号が、蛍光灯に冷たく輝いていた。

    シェロンが白髪を揺らし、即座に構える。

    ワドリナの義眼が赤く点滅し、ピアトリーノは眼鏡を光らせて後退。

    ホワイトノイズは無言で手を翳し、ギャビーはハイカラなコートを翻して前に出た。

    ギャビーが、冷ややかな笑みを浮かべて告げた。

    「ふん……お前らがAJか。

    そして、001、002とやらもな。

    もしここで敵対するなら、一緒くたに破壊してやるよ。

    ボグダスの名にかけてな」

    ミユシャリとファリエルは虚ろなまま一歩前に出るが、

    ワドリナが機械的な冷静さで制した。

    「待て、ギャビー。

    冷静に考えてみろ。

    あれはミユシャリとファリエルだ。

    救える可能性があるなら、救ったほうがいい。

    ……殺すのは、最後の手段だ」

    AJは5名の精鋭を前に、

    甘い笑みが一瞬引きつった。

    (……まずいわ。

    ここは001と002に任せて、私だけでも逃げないと……)

    AJはゆっくりと後退り、

    ミユシャリとファリエルを前に立たせようとする。

    だが――その背後から、

    銀色の鎧を纏ったアイナ・フォン・リースフェルトが、

    音もなく現れていた。

    「逃げ道はありません。

    貴方の退路は、私が塞ぎました」

    アイナの真面目な瞳が、冷たくAJを射抜く。

    AJの顔が、初めて本気で青ざめた。

    次の瞬間、

    青い髪を翻したミナ・エウレカが側面から現れ、

    両手を翳した。

    「超念力――拘束!」

    透明な力場がAJの体をがっちりと包み込み、

    華奢な体がぴくりとも動けなくなる。

    股間の青いビキニブリーフが、緊張で布地を押し上げたまま固まった。

    ワドリナは義眼を光らせ、

    ゆっくりとミユシャリとファリエルに向き直った。

    「ミユシャリ、ファリエル……聞こえているか?

    ここは降伏しろ。

    抵抗をやめれば、必ず救う。

    ……お前たちの精神力にかかっている。

    あの淫紋を、跳ね返せるかどうかだ」

    ミユシャリとファリエルの虚ろな瞳が、

    わずかに揺れた。

    白いレオタードの巨乳に浮かぶ「001」「002」の番号が、

    淡く明滅する。

    AJは念力に拘束されたまま、

    必死に叫んだ。

    「001! 002! 命令よ!

    こいつらを――」

    だが、その声は途中で途切れた。

    ――同時刻、別の通路。

    残りのメンバー――ニニギス・カラス、イェシバトー、イルミーゼ、そして先回りしていたアイナ以外の面々が、

    ガレスの位置に到着した。

    そこにいたのは、

    全身から異常なエネルギーを放つ“クレイジーレベル”状態のガレス。

    筋肉が膨張し、灰色の瞳が赤く輝き、

    周囲の空気が歪むほどの威圧感。

    ニニギスがマスクの下で息を呑み、

    イェシバトーが茶髪を震わせて後退した。

    「……あれが、ガレス?

    クレイジーレベル……本物か……」

    イルミーゼも黒髪を揺らし、

    初めて驚きの声を漏らした。

    「こんな状態のガレス、見たことねえ……

    マジでヤバい……」

    ガレスは低く唸り、

    拳を握りしめたまま、

    仲間たちを認めてわずかに頷いた。

    「……来てくれたか。

    すまねえ……俺だけじゃ、取り戻せなかった……」

    精鋭たちは無言でガレスの周りに集まり、

    それぞれの武器を構えた。

    ボグダス・ジャベリンの総力は、

    今、完全に結集しようとしていた。

    AJの運命と、

    ミユシャリ・ファリエルの精神力が、

    この戦いの鍵を握っていた。

    地下施設の通路。緊張が頂点に達する中、ミユシャリの虚ろな瞳が、わずかに揺れた。

    白いレオタードの巨乳に浮かぶ「001」の番号が、淡く明滅。

    股間の膨らみがぴくりと震え、

    彼女は額に手を当て、歯を食いしばった。

    (……くっ……これが……服従淫紋……

    でも……私は……ミユシャリ……

    ボグダス・ジャベリンの……頭脳……!

    こんなもので……負けるわけ……ない……!)

    世界トップクラスの精神力と推察能力が、

    淫紋の支配をうっすらと押し返す。

    瞳に、かすかな光が戻り始めた。

    一方、ファリエル(002)はまだ深く支配されたまま。

    頬の服従淫紋が強く輝き、

    うつろな瞳でミユシャリに向き直る。

    「001……命令……違反……

    排除……します……」

    ファリエルが突然、ミユシャリに襲いかかった。

    巨乳巨尻の白いレオタードがしなやかに動き、

    拳がミユシャリの腹を狙う。

    だが、覚醒しかけたミユシャリは千里眼の残滓で動きを先読み、

    紙一重で回避した。

    「ファリエル……!

    目を覚まして……!

    あなたは……私の相棒でしょう……!」

    ファリエルは無言で追撃を続けるが、

    その動きにわずかな乱れが生じ始めていた。

    その隙を逃さないミナ・エウレカ。

    「超念力――完全拘束!」

    青い髪を翻し、強力な力場がファリエルを包み込む。

    巨乳がぷるんと揺れ、股間の膨らみが震えながらも、

    ファリエルの体がぴくりとも動けなくなった。

    一方、AJはミナの念力拘束から逃れられず、

    ワドリナ・レヴェルズが冷静に近づく。

    「抵抗は無意味だ」

    機械義腕が伸び、

    特殊合金の手錠がAJの両手にカチッと嵌められた。

    華奢な体が完全に拘束され、

    股間の青いビキニブリーフが無防備に晒される。

    AJは甘い笑みを崩しながらも、

    初めて焦りを浮かべた。

    「……くっ……ここは……001と002にゆだねるしかないわね……」

    彼女はミユシャリとファリエルに視線を投げ、

    拘束されたまま2名に未来を託すしかなかった。

    ――別の通路。

    レヴィリアはAJからの緊急通信で状況を把握し、

    巨乳を上下させながら本気で顔色を失った。

    「ボグダスの精鋭がここまで……!

    まずい……本当にまずいわ……!

    逃げないと……!」

    彼女はスライムを纏い、隠し通路へ急ぐ。

    だが――その背後から、

    黒髪のイルミーゼが無言で現れ、

    小型デバイスを構えた。

    「超小型化ビーム――発射」

    ピュンッ!

    細い光線がレヴィリアの体を直撃。

    巨乳巨尻の豊満な体が、瞬時に縮小していく。

    「っ……!? 何これ……!?

    体が……小さく……!?」

    レヴィリアの声が次第に高くなり、

    数秒後――

    彼女はわずか10センチサイズのミニチュアと化していた。

    巨乳巨尻の曲線はそのままに、

    小さな妖艶な姿で床に転がる。

    イルミーゼは無表情で近づき、

    用意していた特殊魔法瓶の蓋を開けた。

    「捕獲完了」

    ポンッ。

    小さなレヴィリアが瓶の中に吸い込まれ、

    蓋が閉められる。

    瓶の中でレヴィリアが必死に叩くが、

    外には届かない。

    「これで……レヴィリアは確保」

    イルミーゼは瓶を腰に下げ、

    無線で報告した。

    「レヴィリア捕獲。

    サイズ10センチ。魔法瓶収容中」

    ボグダス・ジャベリンの精鋭たちは、

    AJを拘束し、レヴィリアを捕獲。

    ミユシャリは覚醒の兆しを見せ、

    ファリエルは拘束された。

    奪還作戦は、

    急速にボグダス側に傾き始めていた。

    親組織の影が、

    初めて明確な敗北を味わう瞬間だった。

    最強ドミニオン(SUDOM)領近郊、地下施設の出口付近。

    クレイジーレベルのエネルギーが尽きた瞬間、

    ガレスは膝から崩れ落ちた。

    「ぐっ……はあ……はあ……」

    異常なまでの出力の反動で、全身が鉛のように重く、

    灰色の瞳がぼやけ、ついに地面に倒れ込む。

    周囲に合流していたニニギス、イェシバトー、イルミーゼらが慌てて駆け寄る。

    「ガレス!」「大丈夫か!?」

    「クレイジーレベルを使いすぎた……無理もない……」

    ガレスは弱々しく手を上げ、

    「すまねえ……もう……動けねえ……」

    と呟くと、意識を失った。

    ――数時間後、ボグダス・ジャベリンの臨時拠点。

    AJは手錠をかけられたまま厳重拘束され、

    10センチサイズのレヴィリアは魔法瓶の中で睨みを利かせている。

    騒動は一件落着となった。

    しかし、ファリエルはまだ頬の服従淫紋が淡く輝いたまま、

    うつろな瞳で座っていた。

    ミナ・エウレカの超念力で強制的に抵抗を封じているものの、

    精神は完全に解放されておらず、

    時折「002……命令を……」と呟く。

    一方、ミユシャリは白いレオタードの股間の膨らみを指で軽く押さえ、

    深いため息をついた。

    「……これが、ふたなり化か。

    戻せないみたいね。

    ……まあ、受け入れるしかないわ。

    頭脳はまだ生きてる。

    これからも、ボグダスの一員として戦う」

    彼女は諦めにも似た覚悟を決め、

    静かに立ち上がった。

    ――ヴァーミリオン諜報機関本部。

    アイリスのもとに、ボグダスからの正式報告が入った。

    『AJ捕縛、レヴィリア捕獲。

    ミユシャリは意識回復、ただしふたなり化は不可逆。

    ファリエルは服従淫紋が残存、治療中。

    ガレスは過労で倒れるも命に別状なし。』

    アイリスは報告書を読み終え、

    白い羽織を握りしめたまま、

    長く息を吐いた。

    「……よかった……ひとまず、誰も死ななくて。

    ミユシャリが戻っただけでも……本当に、安心したわ」

    彼女の瞳には、

    安堵の涙がわずかに浮かんでいた。

    ――ボグダス・ジャベリンの臨時拠点、医務室。

    意識を取り戻したミユシャリは、

    ベッドに集まったメンバーたちに向かって、深く頭を下げた。

    「みんな……本当に、ごめんなさい。

    私のせいで、こんな大規模な作戦に……

    しかも、こんな姿にされて……

    恥ずかしいところを見せてしまって……」

    シェロンが白髪を揺らし、静かに首を振る。

    「謝るのはこっちだ。

    お前たちを守れなかった」

    ピアトリーノが眼鏡を押し上げ、

    ホワイトノイズが無言で肩を叩く。

    ワドリナは義眼を光らせて言った。

    「それにしても……レヴィリアの能力は驚異的だった。

    スライムで肉体改造、精神支配、淫紋付与……

    あれほどの術式を一人で扱うなんて」

    ギャビーがハイカラなコートを翻して笑った。

    「まあ、シルバー・ヴェノムから追放されたって話だろ?

    焦ってたんだよ。あいつ、組織から見放されて必死だったんだ。

    だからあんなに強かったんだろうさ」

    メンバーたちは頷き合い、

    レヴィリアの魔法瓶をちらりと見た。

    瓶の中の10センチレヴィリアは、

    悔しげに瓶壁を叩き続けていた。

    ミユシャリは苦笑し、

    股間の膨らみを隠すようにレオタードを押さえながら呟いた。

    「……次は、私があいつらを完膚なきまでに論破してあげるわ」

    ボグダス・ジャベリンのメンバーたちは、

    静かに、しかし確実に笑みを浮かべた。

    親組織の影はまだ残るが、

    この一戦は、

    間違いなく彼らの勝利だった。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、戦略会議室。

    一件落着から数日後。

    ボグダス・ジャベリンとヴァーミリオン側の合同ブリーフィングが行われていた。

    セバスチャンからの正式な通達により、

    ヴァーミリオン領の担当は再びガレスとミユシャリに決定した。

    ガレスはクレイジーレベルの反動から回復し、

    無言で頷くだけだったが、

    ミユシャリは白いレオタードの上にジャケットを羽織り、

    股間の膨らみを隠すようにしながらも、いつもの明るさを取り戻していた。

    「またヴァーミリオン担当、よろしくね、ガレス。

    今度は絶対にやられたりしないわよ」

    ガレスは小さく笑い、

    「……ああ。今度は俺が守る」

    アイリスは二人の姿を見て、

    白い羽織を軽く払いながら安堵の笑みを浮かべた。

    会議の途中、

    アイナ・フォン・リースフェルトが真面目な表情で手を挙げた。

    「提案があります。

    ミユシャリさんが以前仮定した、

    シルバー・ヴェノムの背後に存在する親組織について、

    内部呼称を設けるべきかと。

    仮に『エックス』と呼称するのはいかがでしょう。

    未知の脅威を表す記号として、適切かと」

    ミユシャリは目を輝かせ、

    アイナに向かって親指を立てた。

    「いいわね、アイナ!

    その命名、採用。

    あなたの実力もさることながら、

    こういう細やかな提案ができるところ、

    本当に素晴らしいと思うわ。

    ボグダスに入ってくれてよかった」

    アイナはわずかに頰を赤らめ、

    「光栄です」と姿勢を正した。

    その後、会議が解散した直後。

    ピアトリーノは個室で極秘通信を受け取った。

    眼鏡を光らせながら画面を見ると、

    そこに映っていたのはフィオナだった。

    《ピアトリーノ、都合のいいときに面会してほしい。

    極秘事項だ。ファールージャ社の方針とも関わる。

    場所は私が指定する。》

    ピアトリーノは巨尻を椅子に沈め、

    小さく息を吐いた。

    「……フィオナさんから、直接か。

    了解しました。

    すぐに調整します」

    ――ボグダス・ジャベリンの臨時拠点、休憩室。

    イルミーゼとホワイトノイズは、

    コーヒーを取り合いながら軽く睨み合っていた。

    「先に俺が手に取っただろ」

    「……あなたがいつもそうやって横取りするから、嫌なのよ」

    二人の間に微妙な火花が散る。

    周りのメンバーは苦笑しながら見守るばかりだった。

    一方、別のテーブルでは、

    ギャビー、シェロン、ミナ・エウレカ、イェシバトー、そして通信で参加したセバスチャンが、

    昔話に花を咲かせていた。

    「創設時を思い出すな。あの頃は5人だけだった」

    「セバスチャンが無茶な作戦ばっかりで、死ぬかと思ったよ」

    「でも、あれが今につながってるんだろうな」

    ギャビーがハイカラなコートを翻し、

    シェロンが白髪を掻き上げ、

    ミナが青い髪を揺らし、

    イェシバトーが茶髪を指で巻きながら笑う。

    セバスチャンの声が、通信機越しに静かに響いた。

    「……あの頃の気持ちを忘れるな。

    エックスとやらがどんな組織だろうと、

    ボグダス・ジャベリンは、絶対に負けない」

    ヴァーミリオンとボグダスの絆は、

    さらに強固なものとなっていた。

    そして、誰もが知っていた。

    本当の戦いは、

    「エックス」との対決を待って、

    これから始まるのだと。

    ファールージャ社管轄の極秘施設、最上階のラウンジ。

    夜景が一望できるガラス張りの個室に、ピアトリーノは指定された時間ぴったりに到着した。

    眼鏡を押し上げ、ぱっつん黒髪を軽く整えながら扉を開けると、

    ソファに座っていたのはフィオナ。

    いつものクールなビジネススーツ姿ではなく、

    黒のオフショルダードレスで肩と鎖骨が大胆に露わになり、

    脚を優雅に組んでグラスを傾けていた。

    そして、その隣――

    フィオナのすぐ横に、彫りの深いイケメンの黒人男性がぴったりと寄り添っていた。

    スーツの上からでも分かる筋肉質な体躯、短く刈り込んだ髪、完璧な笑顔。

    男はフィオナの首筋に、何度も何度も唇を這わせ、

    甘いキスを繰り返していた。

    フィオナはまったく動じず、

    余裕の笑みを浮かべたまま、

    男の頭を軽く撫でるだけ。

    (彼女の実力なら、この男を一瞬で粉砕できる。

    数万倍は強いのだから、こんなキスなどくすぐったいだけだろう。)

    「遅れてないわね、ピアトリーノ。座って」

    ピアトリーノは巨尻をソファに沈め、

    眼鏡の奥の瞳をフィオナに向けた。

    フィオナはグラスを置き、

    真顔で――しかしどこか楽しげに、切り出した。

    「単刀直入に言うわ。

    あなた、童貞男を煽るスーパーヒロインにならない?」

    一瞬の沈黙。

    ピアトリーノは眼鏡を光らせ、

    わずかに考えてから、

    小さく頷いた。

    「……面白い提案ね。

    賛同するわ。

    私、ああいう生意気で純粋な男をからかうの、嫌いじゃないし」

    フィオナは満足げに微笑み、

    隣の男がまた首筋にキスを落としても、

    眉一つ動かさない。

    「そう。あなたなら上手くやってくれると思ったわ。

    ボグダス側には、適当に言い包めておけばいい。

    私には余裕でできるし、あなたもできるでしょ?」

    男がフィオナの肩に腕を回し、

    耳元で甘い言葉を囁く。

    フィオナはくすりと笑い、

    男の顎を指で軽く持ち上げて、

    そのまま深くキスを返した。

    ピアトリーノはそれを見ながら、

    静かにグラスを手に取った。

    「……了解。

    スーパーヒロイン、やってあげるわ。

    童貞男たち、震えて待ってなさい」

    二人の女性の瞳に、

    悪戯な光が灯った。

    ラウンジの外では、

    クレセントの夜景が静かに広がっていた。

    新たな計画が、

    密やかに動き始めていた。

    ファールージャ社管轄の極秘施設、ラウンジの奥個室。

    フィオナはグラスを置き、

    隣の黒人男性に軽くキスを返した後、

    立ち上がって部屋の奥へ消えた。

    数分後、戻ってきた彼女の姿に、

    ピアトリーノは思わず眼鏡を押し上げた。

    赤いチャイナ服――

    スリットが深く入ったデザインで、

    長い脚を大胆に露わにし、

    胸元は谷間が強調されるほどぴったりと張りついている。

    下は黒の光沢スパッツが、

    豊満な尻の曲線をくっきりと浮き彫りにし、

    動きに合わせて艶めかしく輝いていた。

    フィオナは腰をくねらせ、

    ゆっくりとピアトリーノの前で一回転。

    スリットから覗く太ももが、

    街灯のような照明に照らされて白く光る。

    「どう? この格好、悪くないでしょ。

    エロく見せびらかすには、ちょうどいいわ」

    彼女は自分の尻を軽く叩き、

    スパッツの布地がぴちっと音を立てた。

    ピアトリーノはくすりと笑い、

    「待ってて」とだけ言って、

    同じく奥の更衣室へ向かった。

    戻ってきたピアトリーノは、

    青いチャイナ服に同じく黒のスパッツ姿。

    ぱっつん黒髪に眼鏡の知的な顔立ちと、

    巨尻がスパッツに食い込む姿が、

    意外なほど扇情的だった。

    二人は向かい合って立ち、

    同時に腰を振ってポーズを取る。

    「ふふ、似合うわね、あなたも」

    「フィオナさんこそ、赤が映えるわ。

    このスパッツ、動きやすくてエロいし、最高ね」

    二人は笑い合い、

    ソファに並んで座った。

    スパッツ越しの太ももが触れ合い、

    チャイナ服のスリットから覗く肌が、

    部屋の空気を甘く熱くした。

    フィオナはグラスを回しながら、

    ふと遠い目をして呟いた。

    「……あのレヴィのエロいヒル、正直好きだったわ。

    ちゅうっと吸いついて、

    体を甘く痺れさせる感じ……

    あれ、結構クセになるのよね」

    ピアトリーノは眼鏡の奥の瞳を輝かせ、

    身を乗り出した。

    「えっ、マジで?

    羨ましい……!

    私も一度味わってみたかったわ。

    あのぬるぬるした感触で、

    乳首とかクリとか吸われたら……

    想像しただけでヤバい」

    フィオナはくすくす笑い、

    スパッツの股間を軽く押さえながら、

    「機会があったら、

    再現してみる?

    あなたなら、きっと感じちゃうわよ」

    ピアトリーノは頰を赤らめながらも、

    巨尻をソファに擦りつけて、

    「……お願い、したいかも」

    二人のチャイナ服姿のスーパーヒロイン候補は、

    ラウンジの夜景を背に、

    ますます盛り上がり、

    甘く危険な計画を、

    さらに深く進めていった。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、アイリスの私室。

    アイリスは白い羽織を肩にかけ、ソファに座るミユシャリを真正面から見つめていた。

    ミユシャリはいつもの明るい笑顔で、ジャケットを羽織った上に白いレオタード姿。

    股間の異様な膨らみが、布地を押し上げてはっきりと輪郭を浮かべている。

    アイリスは思わず視線を落とし、

    頰を軽く触りながら、驚きを隠せない様子で呟いた。

    「……本当に、こんな姿に……

    ミユシャリ、あなた……大丈夫なの?」

    ミユシャリは首を傾げ、

    不思議そうにアイリスを見返した。

    恥じる様子は微塵もなく、むしろ自然に股間の膨らみを指で軽く叩いてみせる。

    「え? ああ、これ?

    まあ、最初はびっくりしたけど、もう慣れちゃったわ。

    機能的には問題ないし、千里眼もちゃんと働いてる。

    むしろ、ちょっと新鮮で面白いかも?」

    アイリスは目を丸くして、

    さらに頰を赤らめながら視線を逸らせられなかった。

    「面白いって……

    あなた、本当に平気なのね……」

    ミユシャリはくすりと笑い、

    少し真剣な表情になって続けた。

    「それより、ファリエルが心配よ。

    あの子、まだ服従淫紋が完全に取れてないって聞いたわ。

    私のほうは精神力でなんとか跳ね返せたけど、

    ファリエルは純粋すぎるから……

    早く、完全に元に戻してあげたい」

    アイリスは頷き、

    白い羽織の袖を握りしめた。

    「ええ……ボグダス側も全力で治療にあたってるって。

    セバスチャンリーダーは、どう思ってるのかしら……

    あの方、相当怒ってるでしょうね」

    ミユシャリは肩をすくめ、

    意外な言葉を漏らした。

    「セバスチャン? きっと冷静に分析してるわよ。

    それと……AJのこと、別に憎んではないのよね、私。

    あの子、必死だったし、

    某种の才能は認めるわ。

    ただ、次に会ったら、今度は私が完膚なきまでに論破してあげるだけ」

    アイリスはミユシャリの膨らみに再び視線を落とし、

    頰を触りながら苦笑した。

    「……あなた、本当に強いわね。

    私だったら……こんな姿にされたら、

    しばらく引きこもってしまいそう」

    ミユシャリは立ち上がり、

    アイリスの肩を軽く叩いた。

    「アイリスさんこそ、ありがとう。

    心配してくれて。

    でも、もう大丈夫よ。

    これからも、ヴァーミリオンを守るために、

    一緒に戦いましょう」

    アイリスはミユシャリの笑顔を見て、

    ようやく安堵の息を吐いた。

    「……ええ、そうね。

    あなたがいてくれて、本当に良かった」

    二人の女性は、

    静かに握手を交わした。

    窓の外、ヴァーミリオンの夜空が、

    穏やかに広がっていた。

    ファリエルの完全回復と、

    「エックス」との決戦が、

    静かに待っていることを、

    二人とも知っていた。

    ヴァーミリオン諜報機関本部、作戦指揮室。

    セバスチャンからの直々の連絡が入ったのは、朝のブリーフィング中だった。

    「ガレスは今後、私と直接行動する。

    エックスの本格的な調査を優先するためだ。

    ヴァーミリオン担当の代役は、アイナ・フォン・リースフェルトに任命する」

    ガレスは無言で頷き、

    すでに荷物をまとめ始めていた。

    クレイジーレベルの反動も癒え、

    灰色の瞳に新たな決意が宿っている。

    アイリスは通信画面のセバスチャンに軽く頭を下げ、

    その後、隣に立つアイナに向き直った。

    「アイナさん、ヴァーミリオン担当への異動、歓迎します。

    ガレスの穴は大きいけど、あなたならきっと素晴らしい仕事をしてくれるわ。

    こちらこそ、よろしくお願いしますね」

    アイナは銀色の鎧を軽く鳴らし、

    真面目な表情で敬礼した。

    「光栄です、アイリス本部長。

    ヴァーミリオンの守りを、必ず死守します」

    ミユシャリは少し離れたところで、

    ジャケットの下の白いレオタードを押さえながら、

    小さく微笑んだ。

    「アイナなら安心ね。

    ガレスがいなくなっても、しっかりカバーしてくれるわ」

    ――一方、最強ドミニオン(SUDOM)領・ボグダス治療施設。

    ファリエルはベッドに座り、

    頰の服従淫紋が、日に日に薄くなっていくのを感じていた。

    「002……ではなく……私、ファリエル……

    ミユシャリさんの……相棒……」

    治療専門のメンバーが傍らで見守る中、

    彼女は少しずつ、自分の名前を思い出していた。

    完全回復まであと少し――

    そんな希望が、静かに灯り始めていた。

    ――同時刻、ブルー・ローズ領・地下街の薄暗いバー。

    フィオナとピアトリーノは、

    カウンターの奥の個室に座っていた。

    フィオナは赤いチャイナ服にスパッツ姿のまま、

    グラスを傾けながら低く笑う。

    「ここなら、アイリスもボグダスも気づかないわ。

    アイマスク一つで、完全に別人よ」

    ピアトリーノは青いチャイナ服のスリットを指で広げ、

    巨尻をカウンターに軽く押しつけてみせる。

    「淫靡なヒーロー……ね。

    童貞男たちを煽って、からかって、

    最後は優しく壊してあげる。

    最高に楽しい計画だわ」

    フィオナはテーブルの上に、二つの黒いアイマスクを置いた。

    「これで潜入完了。

    表の顔は絶対にバレない。

    ブルー・ローズの地下街は、

    私たちの遊び場になるわよ」

    ピアトリーノはマスクを手に取り、

    眼鏡の上から試着してみせた。

    「ふふ……これ、似合うかも。

    さあ、始めましょうか。

    スーパーヒロイン・デビュー」

    二人はグラスを軽く合わせ、

    地下街の喧騒に紛れて、

    密やかな笑みを交わした。

    誰も知らない、

    新たな物語が、

    静かに幕を開けようとしていた。

    ブルー・ローズ領・地下街、ネオンが乱反射する雑踏の通り。

    フィオナは赤いチャイナ服に赤いスパッツ姿で、

    腰をくねらせながら堂々と歩いていた。

    スパッツの光沢が街灯に照らされ、

    豊満な尻と太ももの曲線を容赦なく強調する。

    「ふふ……私はレッドスパッツ。

    この街の視線、全部ジャックしてあげるわ」

    隣を歩くピアトリーノは、

    青いチャイナ服に青いスパッツ。

    巨尻がスパッツに食い込み、

    歩くたびにぷるんと揺れて、

    通りすがりの男たちの目を釘付けにしていた。

    「私はブルースパッツよ。

    レッドスパッツと一緒に、

    この汚い地下街を華やかに染めてあげるわ」

    二人はアイマスクで顔の下半分を隠し、

    正体を完全にカモフラージュ。

    チャイナ服のスリットから覗くスパッツの脚が、

    ネオンの光を浴びて艶めかしく輝く。

    通りを練り歩くだけで、

    周囲の視線が一気に集中した。

    酔っ払いの男たちが口笛を吹き、

    闇商人の目がギラつき、

    地下街の住人たちが立ち止まって振り返る。

    フィオナはわざとらしく、

    大きな声で地下街全体を嘲るように言った。

    「まあ、なんて汚らしい街なの。

    ゴミみたいな男ばっかりで、

    ネオンも安っぽくて笑っちゃうわ。

    こんなところで生きてるなんて、

    可哀想すぎるんじゃない?」

    その言葉に、

    周囲の男たちがざわつく。

    「なんだとてめえ……!」

    「生意気な女だな……!」

    「でも、あのスパッツ……エロすぎだろ……」

    フィオナはくすくす笑い、

    わざと尻を振ってさらに煽った。

    「ほらほら、もっと見てていいわよ。

    こんな汚い街の童貞男たちには、

    一生お目にかかれない光景なんだから」

    ピアトリーノも負けじと、

    巨尻を突き出すようにポーズを取り、

    冷ややかな声で追い打ちをかける。

    「ブルースパッツの私たちを見て、

    興奮してるんでしょ?

    でも、手を出せるわけないよね。

    だって、あなたたちじゃ私たちに勝てないんだから」

    二人のスーパーヒロイン――

    レッドスパッツとブルースパッツは、

    地下街の視線を完全にジャックし、

    嘲笑と誘惑を撒き散らしながら、

    闇の通りを優雅に練り歩いた。

    誰もが息を呑み、

    誰もが欲情し、

    誰もが手を出せない。

    まさに、

    淫靡なヒーローの、完璧なデビューだった。

    ブルー・ローズ地下街、ネオンが濡れた床に反射する路地裏。

    少し筋肉質な男――肩幅が広く、腕の血管が浮き出た自信過剰なチンピラが、

    レッドスパッツとブルースパッツの二人を正面から睨みつけてきた。

    「おいお前ら、さっきから生意気な口きいてんじゃねえよ。

    この街で女が偉そうに歩いてんじゃねえ。

    俺に勝てると思ってんのか?

    ぶっ飛ばしてやるよ!」

    男は胸を叩き、

    筋肉を誇示するように腕を曲げてみせる。

    周囲の野次馬がざわつき、

    地下街の男たちが一斉に注目した。

    フィオナ(レッドスパッツ)は、

    その瞬間、ドーパミンが脳内に吹き出すのを感じた。

    瞳が妖しく輝き、

    唇を舐めながら腰をくねらせ、

    赤いスパッツの尻をわざとらしく突き出して男に近づく。

    「ふふ……あらあら、かわいい子がケンカ売ってきたわ。

    そんなに私に触れたくてたまらないの?

    いいわよ、来なさい……

    レッドスパッツが、たっぷり可愛がってあげる♡」

    エロく舌を出し、

    スパッツの股間を指でなぞる仕草まで見せ、

    男の視線を完全に奪う。

    ピアトリーノ(ブルースパッツ)は、

    眼鏡の奥で冷たく笑い、

    巨尻を軽く振って煽るように説教を始めた。

    「ほらほら、薄汚い地下街の典型ね。

    見てごらんなさい、周りは男性ばっかりで9割よ?

    女は私たちみたいなのがたまに通るだけ。

    そんなところでイキがってるなんて、

    本当に惨めで笑っちゃうわ。

    女に勝てないくせに、筋肉だけ自慢して……

    可哀想すぎるんじゃない?」

    男の顔が真っ赤に染まり、

    怒りに任せて突進してきた。

    「てめえらぁぁぁ!!」

    だが――次の瞬間。

    フィオナは余裕の笑みを浮かべたまま、

    軽く片手で男の胸倉を掴み、

    まるでゴミを捨てるように横に振り払った。

    ごしゃぁぁぁっ!!

    男の体が秒で吹っ飛び、

    数メートル先の壁に激突。

    コンクリートにひびが入り、

    男は白目を剥いて気絶した。

    周囲の野次馬が息を呑む。

    フィオナは赤いスパッツの尻を軽く払い、

    倒れた男を見下ろしながら、

    甘く、しかし冷酷に煽った。

    「ふふ……弱すぎるわね。

    知ってる?

    ヴァーミリオンでは、もう女性が権力の中枢に入り込み始めてるのよ。

    アイリスみたいな強い女がトップに立って、

    男性なんて……永遠なる不要品扱いよ♡

    この地下街も、いつかそうなるわ。

    男たちはただの見物人でいいのよね?」

    ピアトリーノがくすくす笑いながら、

    フィオナの肩に寄り添う。

    「レッドスパッツの言う通り。

    もう男の時代は終わってるわ」

    二人は倒れた男を踏み台にするように、

    優雅にその上をまたぎ、

    さらに地下街の奥へと練り歩いていった。

    周囲の男たちは、

    誰も手を出せず、

    ただ震えながらその背中を見送るしかなかった。

    レッドスパッツとブルースパッツの、

    淫靡な支配が、

    地下街に静かに広がり始めていた。

    ブルー・ローズ地下街、ネオンが渦巻く中央広場。

    レッドスパッツ(フィオナ)とブルースパッツ(ピアトリーノ)が練り歩いていると、

    人混みの中から一人の弱そうな男が、震える足で近づいてきた。

    痩せ細った体、怯えた目、視線は二人のスパッツに釘付け。

    明らかに興奮しているが、声をかける勇気もなく、ただ遠巻きに視姦し始めた。

    ピアトリーノ(ブルースパッツ)はそれに気づき、

    わざとらしくヒロイックなポーズを取ってみせる。

    両手を腰に当て、巨尻を突き出し、

    青いスパッツの曲線を強調しながら、

    堂々とした声で宣言した。

    「見てなさい、この完璧なボディを!

    ブルースパッツの私が、地下街の希望になるわ。

    弱い男たちでも、私たちを見てるだけで満足でしょ?

    もっと近くで見たいなら、跪いておねだりしなさい♡」

    男は顔を真っ赤にし、

    さらに視線を熱くしながら立ち尽くす。

    フィオナ(レッドスパッツ)はくすくす笑い、

    ポケットから分厚い札束を取り出した。

    それを軽く振って、

    周囲の男たちに向かってばら撒き始めた。

    「ほらほら、カネならいくらでもあるわよ。

    この地下街の男たちは、結局カネでしか喜べないんでしょ?

    拾って、感謝しなさい。

    レッドスパッツが恵んであげてるんだから」

    札束が宙を舞い、

    地下街の男たちが我先にと拾い始める。

    卑屈な笑顔が広がる中、

    フィオナは突然、声を張り上げた。

    「――さて、みんな聞いて。

    今日から、この地下街は私たちが統べるわ。

    レッドスパッツとブルースパッツが、

    新しいルールを決める。

    弱い男たちは従うだけでいいのよ♡」

    その宣言に、

    広場が一瞬静まり返った。

    次の瞬間――

    アンチ的な男たちが、次々と襲いかかってきた。

    「ふざけんな! 女が偉そうに!」

    「この街は俺たちのものだ!」

    「ぶっ潰してやる!」

    棍棒を振り回す者、ナイフを抜く者、

    群れを成して10人、20人と押し寄せる。

    だが。

    フィオナは赤いスパッツの脚を軽く一閃。

    風圧だけで先頭の3人が吹っ飛んだ。

    ピアトリーノは巨尻を振って回転し、

    青いスパッツの蹴りが弧を描き、

    横一列の男たちをまとめて壁に叩きつける。

    二人は背中合わせに立ち、

    襲いかかるアンチを次々と吹っ飛ばしていく。

    一撃で5人、

    一蹴りで10人、

    まるで遊びのように、

    地下街の男たちが次々と宙を舞った。

    壁にめり込み、

    床に転がり、

    気絶する者続出。

    わずか数分で、

    広場は倒れた男たちで埋め尽くされた。

    フィオナは赤いスパッツの尻を軽く払い、

    余裕の笑みを浮かべて宣言した。

    「見たこと?

    これが、私たちの力よ。

    この地下街は、もう私たちのもの。

    レッドスパッツとブルースパッツの、

    新しい時代が始まるわ」

    ピアトリーノはヒロイックに胸を張り、

    巨尻を突き出してポーズを取る。

    「従いたくない者は、

    今すぐここから消えなさい。

    残る者は、私たちに跪くことね」

    弱そうな視姦男は、

    震えながらその場に膝をついた。

    地下街の空気が、

    完全に二人の支配下に変わった瞬間だった。

    レッドスパッツとブルースパッツの、

    淫靡で絶対的な統治が、

    静かに始まった。

    ブルー・ローズ地下街、ネオンが妖しく揺れる中央通り。

    フィオナとピアトリーノは、

    更衣室で素早く着替えを済ませ、

    赤と青のチャイナ服はそのままに、

    スパッツを黒い光沢のものに変更した。

    黒スパッツは布地がより薄く伸縮性が高く、

    尻の曲線や太ももの筋肉をより鮮明に浮き彫りにし、

    歩くたびに艶めかしく光を反射する。

    「黒のほうがエロいわね」

    「同意。光沢が強くて、視線をさらに奪えるわ」

    二人は満足げに笑い合い、

    再び地下街の中心へ戻った。

    すると突然――

    ぴちゃっ、ぴちゃっ。

    股間部に小さなぬるぬるとした感触。

    黒いスパッツの上から、

    2センチほどの小さなスライムヒルが、

    それぞれのクリトリス部分にぴたりと吸い付いた。

    ちゅうっ……ちゅぱっ……。

    薄いスパッツ越しに、

    敏感な突起を執拗に吸い上げ、

    ぬるぬると蠢き始める。

    「んっ……!?」

    「あふっ……!」

    フィオナもピアトリーノも、

    一瞬、腰が砕けそうになった。

    膝が内側に寄り、

    太ももが小刻みに震え、

    黒スパッツの股間部分がわずかに湿り気を帯びて光る。

    だが、二人はすぐに腰に手を当て、

    踏ん張って体を支えた。

    フィオナ(レッドスパッツ)は、

    頰を赤らめながらも、

    うれしそうに唇を舐め、

    甘く説教を始めた。

    「ふふ……まあ、誰かのイタズラ?

    でも、こんな可愛いヒルで私たちを倒せると思ってるの?

    気持ちいいけど……これくらいじゃ、

    レッドスパッツの腰は砕けないわよ♡

    もっと本気で来なさい」

    ピアトリーノ(ブルースパッツ)も、

    巨尻を震わせながら、

    眼鏡の奥で妖しく笑い、

    説教を続ける。

    「黒スパッツ越しでも、こんなに吸われたら……

    正直、気持ちいいわね。

    でも、あなたたち地下街の男たち、

    これが限界?

    私たちを悦ばせて満足なの?

    もっと頑張らないと、

    ブルースパッツは認めてあげないわよ」

    ヒル使いの男――

    路地の影から操っていたチンピラは、

    二人が腰砕けにならず、

    逆に悦びながら説教を始める姿に、

    顔を真っ青にして驚愕した。

    「ひっ……!? なんで……効いてねえ……!?

    あいつら、感じてるのに……立ってる……!?」

    男は慌てて逃げ出した。

    足音が遠ざかっていく。

    フィオナとピアトリーノは、

    股間にヒルを吸い付けたまま、

    黒スパッツの布地越しにちゅうっ、ちゅぱっと音を立てながら、

    腰に手を当てて優雅に練り歩きを再開した。

    「んっ……はあ……これ、付けたままがいいかも」

    「同意……この甘い痺れ、クセになるわ……

    地下街の男たち、もっと見てなさい。

    私たちが感じてる姿を、

    一生の宝物にしなさい♡」

    二人はヒルを外さず、

    黒スパッツの股間がわずかに蠢くのを隠さず、

    さらに視線をジャックしながら、

    地下街を支配するように歩き続けた。

    淫靡なヒーローの、

    新たな伝説が、

    また一つ増えた夜だった。

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