電磁力を利用して質量体を高速で加速・投射する装置であり、コイルガン(電磁砲)の大規模な応用形態である。マスドライバーは直列に配置された電磁コイルにパルス電流を順次供給し、ローレンツ力によって投射体を加速する。大気のない天体表面に建設されたマスドライバーは、鉱石や物資を軌道上の施設へ投射する低コストな輸送手段として機能し、化学ロケットによる打ち上げコストを大幅に削減する。投射体は軌道上で回収され、軌道エレベーターや宇宙船に積載される。E16文明圏では小惑星や月面の資源採掘拠点にマスドライバーが設置されており、採掘された資源の惑星間輸送の第一段階として機能している。加速コイルの超伝導化と投射体の空力加熱対策が技術的な課題である。